PR
TVのCMやネットニュースなどでよく目にする「ふるさと納税」。利用者は年々と増え続け、2024年には約1080万人に昇るといいます。
ふるさと納税とは、あなたが住んでいる以外の自治体に寄付をすることで返礼品をもらえる制度です。
寄付した金額のうち2000円を超える分について、所得税・住民税の控除を受けることができます。
本来、税金としてただ消えていくだけのお金。それを寄付金に回すことで返礼品をもらえるなんて、とてもうれしい制度ですよね。
このページでは、ふるさと納税についてわかりやすく解説。利用歴15年の私の経験を踏まえ、シングルマザーがふるさと納税で最大限に得するコツをお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
ふるさと納税の仕組みをわかりやすく解説
冒頭でお伝えしたとおり、ふるさと納税とは、あなたが住んでいる自治体以外に寄付をすることで、その自治体から返礼品をもらえる制度です。
あなたが住んでいる自治体からは、寄付した分について所得税・住民税の控除を受けることができます。
<ふるさと納税の仕組み>

寄付金と所得税・住民税で受けられる控除の内訳は、次のとおりです。

<ふるさと納税の寄付金と所得税・住民税で受けられる控除の内訳>
ふるさと納税では、年間に支払った寄付金の合計のうち2,000円を超える分について、所得税と住民税から控除を受けることができます。
返礼品には、お米・肉・魚・野菜・果物・加工食品・調味料などの食品、ティッシュ・トイレットペーパーなどの日用品、宿泊・食事券・チケットなどのレジャー品といったさまざまな品が揃っています。

ふるさと納税は、税金としてただ消えていくだけのお金を返礼品つきの寄付金に換えられるお得な制度です。
ふるさと納税を最大限に活かすため、あなたの控除限度額を調べよう
ここで、ふるさと納税を始める前にあなたに必ずしてほしいことがあります。
それは、「控除限度額」を調べること。
実は、ふるさと納税で受けられる所得税・住民税の控除の金額には限りがあります。
控除限度額は、あなたの収入やお子さんの人数・年齢によって異なります。
ふるさと納税を最大限の活かすには、寄付金が控除限度額を上回らないギリギリを目指すことがポイントです。

寄付金が控除限度額を超えてしまうと、その分は自腹。「出費」になってしまいます。気をつけて下さいね
シングルマザーのふるさと納税の控除限度額をまとめてみた
では、シングルマザーのふるさと納税の控除限度額をみてみましょう。
総務省の「全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安」をもとに表にまとめてみました。
<シングルマザーのふるさと納税の控除限度額 早見表>
あなたの給与収入 | 子供 (中学生以下) | 子供 (高校生1人) | 子供 (大学生1人) | 子供 (大学生2人) | 子供 (高校生1人 大学生1人) |
---|---|---|---|---|---|
300万円 | 28,000円 | 19,000円 | 15,000円 | 11,000円 | 7,000円 |
325万円 | 31,000円 | 23,000円 | 18,000円 | 14,000円 | 10,000円 |
350万円 | 34,000円 | 26,000円 | 22,000円 | 18,000円 | 13,000円 |
375万円 | 38,000円 | 29,000円 | 25,000円 | 21,000円 | 17,000円 |
400万円 | 42,000円 | 33,000円 | 29,000円 | 25,000円 | 21,000円 |
425万円 | 45,000円 | 37,000円 | 33,000円 | 29,000円 | 24,000円 |
450万円 | 52,000円 | 41,000円 | 37,000円 | 33,000円 | 28,000円 |
上の表をみてわかるとおり、控除限度額はあなたの収入が上がるほど高くなります。
また、控除限度額は家族構成によっても変わります。
お子さんが中学生以下の場合、人数に関わらず控除限度額への影響はゼロ。その後、お子さんの年齢が上がるにつれて控除限度額は下がっていきます。
控除限度額は、あなたの収入とお子さんの年齢によって変わると覚えていて下さいね。
寄附金控除額の計算シミュレーションで正確な限度額を必ず調べよう
続いて、あなたの実際の寄附金控除額を調べてみましょう。これ、重要です。
というのも、上記のシングルマザーのふるさと納税の控除限度額 早見表はあくまで目安。
実際の控除限度額は、社会保険料・生命保険料の控除、寡婦・ひとり親の控除や医療費控除などの金額によって変動します。
上の早見表では、社会保険料控除額は給与収入の15%と仮定。寡婦・ひとり親の控除や医療費控除などは含んでいません。
寄附金控除額の計算シミュレーションは、ふるさと納税の各サイト内で行うことができます。
実際にふるさと納税をするときは、寄附金控除額の計算シミュレーションを必ず行い、あなたの実際の限度額を確認しましょう。

シングルマザーにおすすめの寄附金控除額の計算シミュレーションを掲載しているのは「ふるなび」。詳しくは後述しています。ぜひ、参考にして下さい
ふるさと納税は簡単!3ステップ
では、ふるさと納税の手順をみていきましょう。
ふるさと納税の手続きは簡単。次の3ステップで完了です。
- 寄付する自治体を選ぶ
- 寄付をする
- 寄付金控除の申請をする
それぞれについて、詳しくお話しします。
ステップ1 ふるさと納税で寄付する自治体を選ぶ
ふるさと納税をするには、まず、ふるさと納税のサイトを開き、どの自治体に寄付をするか決めましょう。
サイト上には、ネットショッピングと同じように、全国の自治体の返礼品がズラッと並んでいます。
<ふるさと納税のサイトの例>

(出典:さとふる)
あなたの好みと予算に応じて返礼品を選びましょう。

返礼品を選ぶときは、ランキングや特集ページが参考になります。食品・日用品・レジャー品といったカテゴリー別、寄付金の金額別のページもありますよ。
ふるさと納税は、専用サイトを開き、返礼品を選ぶことが最初のステップです。
ステップ2 寄付をする
返礼品を選んだら、ネットショッピングと同じにようにカートに入れましょう。
そして、「寄付の申し込みのボタン」をタップ。
続いて、自治体における寄付金の用途や返礼品が届く時期の了承など、表示にしたがって確認ボックスにチェックを入れていきます。
併せて必要なのが、寄附金控除の申告の方法を選ぶこと。ふるさと納税ワンストップ特例制度と確定申告の2通りがあります。
申告の方法については、次のステップで詳しく説明します。
ふるさと納税の2ステップ目は、寄付の確定。これでふるさと納税の手続きの半分ほどは完了です。
ステップ3 寄附金控除の申告をする
ふるさと納税の最終のステップは、寄附金控除の申告をすること。
寄附金控除の申告を完了するまでには、2ステップ目でお伝えした「申告の方法の選択」と「後日の手続き」の2段階があります。
寄附金控除の申告なしに所得税・住民税の控除は受けられません。必ず行うようにして下さい。
寄附金控除の申告の方法は、次の2通りです。
- ふるさと納税ワンストップ特例制度を利用する
- 確定申告をする
それぞれについて詳しくみていきましょう。
ふるさと納税ワンストップ特例制度を利用する
寄附金控除の申告をもっとも簡単に済ませるなら、ふるさと納税ワンストップ特例制度の利用がおすすめです。
ふるさと納税ワンストップ特例制度を利用すれば、寄付した自治体があなたの代わりに手続きを行ってくれます。
あなたは、寄付した自治体から届く書類に氏名・住所・電話番号といった一般的な内容と寄付の金額などを記入し、マイナンバーカードのコピーを添えて返送すればOKです。
<ふるさと納税ワンストップ特例制度で記入するところ>

ふるさと納税ワンストップ特例制度は、寄付する自治体が5つ以内の場合に利用することができます。
あなたの寄付する自治体が5つ以内なら、寄附金控除の申告にはふるさと納税ワンストップ特例制度の利用をおすすめします。

一部の自治体では、郵送の書類に代わり、オンライン上で手続きができるようになってきています。この場合、マイナンバーカードが必要です。
確定申告をする
医療費控除を受ける、副業をしている場合など、あなたが確定申告をする予定なら、自分で手続きを行います。
必要な書類は、後日、郵送で届きます。それをもとに寄付した自治体・金額を入力します。
<自治体から届く書類の例>

<確定申告で入力するところ>



確定申告書の1枚目には寄付から2,000円引いた金額、2枚目には全額を記入します
あなたが確定申告をするなら、寄附金控除の申告は自分で行いましょう。
なお、確定申告前に書類をうっかり紛失しても、大丈夫。ふるさと納税で利用したサイトから代わりの書類をダウンロードできます。安心して下さいね。
ふるさと納税ワンストップ特例制度・確定申告のどちらを選ぶにしても、忘れずに手続きすることが大切です。
所得税・住民税で受けられた控除を確認しよう
ふるさと納税ワンストップ特例制度・確定申告のどちらを選ぶにしても、忘れずに手続きすることが大切です。
ここで、ふるさと納税を行った結果、所得税・住民税にどのように反映されるかについても補足しておきます。
ふるさと納税を行うと、その年の所得税と翌年の住民税について還付・控除を受けられます。
所得税の還付のタイミングは、確定申告を行った後、およそ1~2か月後。確定申告で還付先として指定した銀行口座に振り込まれます。
住民税は、翌年の6月から納める1年分が控除の対象です。こちらは各自治体から6月ごろ届く住民税決定通知書で確認できます。
ここで注意点が1つ。
あなたがワンストップ特例制度を利用する場合、寄附金控除は全額、住民税に対して受けることになります。
所得税からの還付があるのは、確定申告を行った場合のみです。
ここで「確定申告にした方が、所得税と住民税の両方で控除を受けられて得なのでは…?」と思ったかもしれません。
ただ、ふるさと納税で受けられる控除額は、どちらの申告の方法を選んでも同じです。確定申告の場合、控除の金額が所得税と住民税に分散するだけです。
実際に受けられた控除を確認して慌てないよう、ワンストップ特例制度を利用する場合は住民税、確定申告をする場合は所得税と住民税から控除になることを頭の片隅に入れておいて下さい。
シングルマザーがふるさと納税で最大限に得する返礼品の選び方
シングルマザーがふるさと納税を最大限に活かすには、上述のとおり、控除限度額ギリギリの金額を寄付金にすること。
ただ、シュミレーションで調べた控除限度額も「目安」に過ぎません。実際とは多少異なる可能性があります。
そこで、ふるさと納税で絶対に損したくないなら、控除限度額を少し下回る金額で寄付をするのがおすすめです。

私は、控除限度額より3000円ほど少ない金額を寄付するようにしています。
また、ふるさと納税で最大限に得をするには、返礼品の選び方も重要です。
ここで、ふるさと納税の利用歴15年間である私の経験をもとに、シングルマザーが得するため、返礼品を選ぶときのチェックポイントを紹介します。
- 寄付の金額の30%に相当する返礼品か
- 寄付の金額の30%に相当する返礼品か
- 保管できるスペースはあるか
それぞれについて詳しく説明します。
寄付の金額の30%に相当する返礼品か
返礼品を選ぶときは、寄付金に対して30%相当の値の品かどうかを考えましょう。
というのも、返礼品には上限があります。各自治体が用意できる返礼品は寄付金の30%相当までです。
例えば、寄付金10,000円であれば、返礼品は3,000円以下のものならOK。3,001円ならアウト。
これは、高額な返礼品を用意することで寄付金を集めようとする自治体の動きを抑えるため、国が定めたルールです。
そこで、私たちシングルマザーがふるさと納税を最大限お得に利用するなら、上限30%に近い返礼品の自治体に寄付すること。
返礼品を選ぶときは、上限の30%に相当する品かどうかをチェックしましょう。
行きつけのスーパーで買うよりお得か
返礼品に食品を選ぶときは、あなたの普段の買い物よりお得かどうかを考えましょう。
ケース1
例えば、寄付金10,000円の返礼品として鶏もも肉2kgがもらえる場合、鶏肉は最大で3,000円相当。
普段、あなたは近所のスーパーで半額シールがついた値下げ品に絞っていつも買うようにしていて、2kg1,500円前後の出費で済んでいたとする。
この場合、肉の質は劣っても、スーパーで買う方が安い。
ケース2
寄付金13,500円の返礼品としてティッシュ60箱。ティッシュは最大で4,050円相当。
普段、あなたは、近所のスーパーで外箱なし5個パック300円のティッシュを買っているとする。これを60個分に換算すると3,600円。
箱なしではあるが、スーパーで買う方が安い。
このように、ふるさと納税の返礼品は一見お得に見えても、普段の買い物と比べれば高額な品の場合があります。
節約を重視するなら、返礼品を選ぶときには普段の買い物と金額と比べてみることが大切です。
保管できるスペースはあるか
返礼品を選ぶときに気をつけたいのが、保管スペース。
返礼品によってはあなたの家の生活スペースを圧迫しかねません。
というのも、ふるさと納税の返礼品によっては、上記で例に挙げたように肉2kg、ティッシュ60箱、また芋や果物にあたっては10kgなど、大量の品がまとめて届きます。


私が過去にふるさと納税の返礼品で受け取ったお肉です。冷凍庫がお肉でいっぱいになりました
肉や魚、野菜など、冷凍や冷蔵が必要なものには、特に注意が必要。冷蔵庫に収まらないかもしれません。
また、保管スペースがあっても、食品の場合、食べ切る前に傷んでしまう可能性もあります。これでは、いくらお得でも本末転倒です。
返礼品を選ぶときは、保管スペースがあるかどうか、食品の場合は食べ切れるかもチェックしておきましょう。

複数の自治体に寄付をする場合、返礼品が届く時期をずらしておくのも方法のひとつです。
ふるさと納税の利用歴15年の当サイト管理人の反省点
私はふるさと納税を利用して15年。
ふるさと納税の返礼品として、米、肉、魚、クリスマスケーキ、ロイズのチョコレート、はちみつなどをもらってきました。

私のお気に入りははちみつ。2~2.5キロのものを選んでいます
そこで、あなたにお伝えしたいこと。ふるさと納税の返礼品を選ぶときは、一旦、深呼吸して落ち着きましょう。
というのも、ふるさと納税の返礼品には、本当にいろんなものがあります。どれも素敵。サイトを開くと、「どれにしようかな?」とテンションが上がってしまいます(笑)
そのまま浮かれ気分で私が選んでしまったのが、クリスマスケーキ、ロイズのチョコレートでした。
それぞれについて、私の反省点は次のとおりです。
クリスマスケーキは、いつものケーキ屋さんで買った方が美味しかったです。ネットで買うケーキには、当たりはずれがあります…。
ロイズのチョコレートはたしかに美味しかったです。でも、あまりに美味しくて、おやつ3回分でなくなりました…。節約にはほど遠かったです。
ふるさと納税で最大限に得をするには、とにかく冷静になることが重要です。
上述のチェックポイントを参考に、ふるさと納税での節約にぜひチャレンジしてみて下さい。
シングルマザーにおすすめのふるさと納税サイト3選
ここからは、シングルマザーにおすすめのふるさと納税サイトを紹介します。
それは、次の3つです。
amazonふるさと納税
ネットショッピングサイトで圧倒的な知名度を誇るamazon。実は、amazonでもふるさと納税をすることができます。
あなたがamazonユーザーなら、新たな登録の手間がありません。
貯めていたポイントを使ってふるさと納税をすることもできます。ギフトカードももちろん使えます。
気軽にふるさと納税を始めるなら、amazonふるさと納税がおすすめです。

普段から使い慣れているサイトだと安心ですね。このほか、楽天でもふるさと納税できますよ
ふるなび
ふるなびは、控除上限額シミュレーションがイチオシのサイトです。
シングルマザーには欠かせない「寡婦・ひとり親控除」が控除上限額シミュレーションの設定項目に入っています。
保険料、医療費控除も設定できるほか、副業などの給与以外の所得も計算に含めることができます。細やかな設定ができるのが魅力です。
ふるなびは、「より正確な上限額を知りたい」「ふるさと納税で最大限に得をしたい。損はしたくない」と思う人、安心してふるさと納税を利用したい人におすすめです。

控除上限額シミュレーションだけ利用して、ほかのサイトでふるさと納税をするのも、もちろんアリですよ。
さとふる
さとふるは、CMでもお馴染み。認知度ナンバー1のふるさと納税サイトです。
さとふるの特徴は、グリーン物流への取り組み。
返礼品の受付から配達に至る一連の作業の効率化することで、それに関わる事業者・配送業者の負担を減らし、CO2削減にも成果を上げています。
私たち利用者にとっては、配達の日時を指定できるなど便利なサービスとなっています。
「返礼品なしの寄付はできないけど、無理のない社会貢献ができたら良いな」「返礼品が届く日時を指定したい」という人は、さとふるの利用がおすすめです。

他のふるさと納税のサイトでは、配達の日時を指定できないことが多いです。
まとめ
ふるさと納税は、シングルマザーの節約に役立つ制度のひとつです。
ふるさと納税では、住んでいる自治体以外に寄付をすると、2,000円を越える分の全額について所得税・住民税から控除を受けることができます。
本来、ふるさと納税は、生まれ故郷や応援したい自治体への寄付を促進するための制度。それを返礼品目当てに利用するのは、少し後ろめたい気もします。
ただ、節約は、母子家庭にとって重要です。ぜひ、あなたもふるさと納税をお得に利用してみて下さい。