インフルエンザが流行する12~3月は、シングルマザーにとって不安な時期。インフルエンザは通常の風邪とは異なり、38℃以上の高熱や頭・関節・筋肉の痛みなどのつらい症状が特徴です。
家族のだれかがインフルエンザにかかれば、スポーツドリンクや熱さましシートなどの購入により余分な出費が増えたり、看病や治療のために仕事を休んだ分収入が減ったり、シングルマザーにとって大ダメージになりかねません。
当サイトの管理人である私は未婚のシングルマザーです。小学3年生の息子とアパートで2人暮らしをしています。私にも、過去に息子のインフルエンザがうつった経験があります。出費が重なる上、高熱と強い痛みに耐えながら家事と息子の世話をするのは本当に大変でした。
このページでは、私の経験と厚生労働省のHPをもとに、シングルマザーがインフルエンザを乗り切るための予防策・対処法を解説します。
インフルエンザは12~3月に流行し、高熱と痛みが特徴の感染症
まず、インフルエンザが流行する時期と症状を確認しておきましょう。
インフルエンザは、毎年12~3月に流行します。普通の風邪と比べて、つらい症状が特徴です。インフルエンザの具体的な症状は次のとおりです。
インフルエンザの症状
- 38℃以上の高熱
- 頭痛、関節痛、筋肉痛
- 全身の倦怠感など
このほか、インフルエンザは、普通の風邪と同じように、のどの痛みや鼻水、痰などの症状も伴います。12~3月に、風邪の諸症状に加え、高熱と体中の痛み・倦怠感を感じたら、インフルエンザである可能性が高いです。
インフルエンザにかからないためには、親子で予防を徹底することが大切です。
インフルエンザに有効な予防策をまとめてみた
では、インフルエンザにかからないためには、どうすれば良いでしょうか。ここで、インフルエンザの予防に有効な方法をまとめてみました。
インフルエンザの予防策
- 予防接種を受ける
- 手洗いの徹底、アルコール消毒の活用
- 部屋の湿度調整
- 十分な睡眠と栄養
- 外出時のマスクの着用
それぞれについて、詳しくお話しします。
予防接種を受ける
インフルエンザにかからないようにするには、予防接種が有効です。予防接種を受けることで、インフルエンザのウィルスに対する免疫を体内に作ることができます。
インフルエンザの流行のピークは1月末~3月上旬です。それまでに十分な免疫をつけるため、予防接種は遅くとも12月中旬までに受けるようにして下さい。13歳未満の子供の場合は、予防接種の受け付けが始まり次第、受けに行くようにすることをおすすめします。13歳未満の子供は、1ヶ月の間隔を空けてワクチンを2回打つことになっています。
とはいえ、インフルエンザの予防接種にかかる費用は、全て自己負担です。予防接種は、健康保険の適用になりません。料金は病院によって異なり、大人の場合、3,500円前後が目安です。家族の人数が多いほど、負担は大きくなります。
そこで助かるのが、自治体が行う助成制度です。自治体によってはインフルエンザの予防接種に対して助成制度を実施していることがあるため、確認してみることをおすすめします。例えば、私が住む自治体が行っている助成制度は次のとおりです。
当サイトの管理人が住む自治体が実施している助成制度 | |
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助成の対象 | 1歳~中学3年生の子供に対するインフルエンザの予防接種 |
助成の金額 | 1,000円 |
助成を受けられる回数 | 1年度につき1回 |
インフルエンザの感染を防ぐため、このような自治体の助成制度を活用するなどして、なるべく家族全員で予防接種は受けるようにしましょう。
インフルエンザの予防接種には、感染を完全に防ぐ効果はない
予防接種を受けるにあたり、頭に入れておきたいのが、予防接種にはインフルエンザへの感染を完全に防ぐほどの効果はないことです。予防接種で感染を防げる確率は60%に留まります。
インフルエンザに感染した場合、予防接種を受けていれば、受けていない場合と比べて軽症で済むとはいえ、一定の期間、登園・登校、出勤できなくなるのには変わりありません。
予防接種を受けたからといって安心せず、そのほかの予防策も徹底して行うことが大切です。
手洗いの徹底、アルコール消毒の活用
インフルエンザの予防として、手洗いも有効な方法のひとつです。
インフルエンザは、ウィルスが手から口や鼻へ入ることで感染します。外出から帰った後や調理の前後、食事の前にしっかり手を洗うことで、インフルエンザにかかるリスクを下げることができます。
具体的な手洗いの方法は、次のとおりです。
インフルエンザを予防する手洗いの方法
また、インフルエンザの予防にはアルコール消毒も有効です。手全体に15秒間かけてアルコールを揉みこむことで、手に付いたインフルエンザのウィルスを死滅させることができます。
インフルエンザの予防のため、手洗いやアルコール消毒をしっかり行うようにしましょう。
部屋の湿度調整
インフルエンザにかからないようにするには、部屋の湿度を50~60%に保つこともポイントです。空気が乾燥した部屋では、のどの粘膜が荒れ、ウィルスに対しての防御機能が弱まります。空気が乾燥しないよう、部屋の湿度にも気を配るようにして下さい。
インフルエンザが流行する冬は、エアコンの使用などで特に空気が乾燥しやすい時期。部屋の湿度を保つには、加湿器があれば一番です。加湿器がない場合は、部屋に洗濯物を干すなどして空気の乾燥を防ぎましょう。洗濯物も乾いて、一石二鳥です(笑)
インフルエンザの予防には、部屋の湿度を50~60%に保つことも有効です。
十分な睡眠と栄養
十分な睡眠とバランスのとれた食事を心がけることも、インフルエンザの予防になります。十分な睡眠と栄養は、体の抵抗力を高め、ウィルスに感染しにくい体にすることができます。
とはいえ、シングルマザー自身がたっぷり睡眠時間を取るのは難しいことが多いです。シングルマザーは、仕事と家事、育児の全てを一人でこなさねばなりません。十分な睡眠時間をとるのが難しい場合、その他の予防策を徹底して行いましょう。
子供については、意識的に早く寝かせるように努め、インフルエンザのウィルスに負けない体を保つようにしてあげて下さいね。
外出時のマスクの着用
インフルエンザが流行っている時期は、親子でマスクを着用して外出するようにして下さい。上述のとおり、インフルエンザは、ウィルスが口や鼻に入ることで感染します。外出先で、他人の咳やくしゃみからウィルスをもらわないよう、マスクの着用を徹底しましょう。マスクは湿度を保つことから、のどの防御機能を保護する効果も期待できます。
また、外出中に手洗い・アルコール消毒をしていない手で目や口元・鼻を触ったり、鼻をかんだりするのも控えましょう。インフルエンザは、ウィルスが目に入ることでも感染します。
外出先でエレベーターのボタンやドア、手すりなどに触れることで、手にインフルエンザのウィルスが付く可能性もあります。ウィルスの手への付着を避けるには、手袋をするのも方法のひとつです。
インフルエンザにかからないため、外出時はマスクや手袋を着用し、顔周りを触るのを控えるようにして下さい。
ここまで、インフルエンザの予防策をお話ししてきました。家族で上記のような対策を徹底して行い、インフルエンザにかかるのを防ぎましょう。
母子家庭がインフルエンザにかかった場合の乗り切り方
親子で予防に頑張っていても、インフルエンザにかかってしまう場合もあります。特に、保育園や学校でインフルエンザが流行っている場合、子供がかかる可能性は非常に高いです。
ここで、子供やシングルマザーがインフルエンザにかかった場合の対応をまとめてみました。
インフルエンザにかかった場合の対応
- 急いで病院に行く
- 保育園・学校・職場に連絡する
- 食料を買いだめする
- 家庭内でのインフルエンザの拡大を防ぐ
それぞれについて、詳しくお話しします。
急いで病院に行く
インフルエンザが流行る時期に上述のような症状があらわれたら、とにかく急いで病院に行きましょう。インフルエンザの治療薬は、発症から48時間以内に服用しないと十分な効果が見込めません。インフルエンザの疑いがあれば、すぐに病院に行くようにして下さい。
ただ、車を所有していない場合、早く受診したくても、バスや電車を乗り継いで病院に向かうのは難しいかもしれません。車を所有していても、あなた自身がインフルエンザの場合、体が痛くて車の運転どころではないかもしれません。自力で病院に行くのが難しい場合、タクシーの利用も選択肢のひとつです。
「インフルエンザにかかったかも…」と思ったら、まずは急いで病院に行きましょう。
保育園・学校・職場に連絡する
病院に行ってインフルエンザの診断を受けたら、保育園・学校・職場にその旨を連絡しましょう。インフルエンザは感染症です。インフルエンザにかかれば、一定の期間、保育園・学校・職場に行くことはできません。
有給休暇(以下、有給)を使いにくい職場だったり、有給をすでに使い切っていたりする場合、仕事に行けなくなることは、シングルマザーにとって大きな痛手です。仕事を休むほど、収入が減ってしまいます。また、仕事を休んで周りに迷惑をかけることを考えると、休みの取得にためらいを感じるシングルマザーは多いです。
ただ、インフルエンザにかかった状態で出勤すると、会社にかえって迷惑をかけることになります。同僚にインフルエンザをうつしかねません。
子供がインフルエンザにかかった場合、家で一人にしておくのも心配です。特に就学前の子供や未成年の男性がインフルエンザにかかると、少なくとも発熱から2日間は次のような異常行動が起こりやすいとの報告があります。
インフルエンザ発症に伴う異常行動
- 突然立ち上がり、部屋から出ようとする。話しかけても応答しない
- 興奮状態となり、窓から飛び降りようとする
- 人から襲われるように感じ、外に飛び出す
- 変なことを言い出し、泣きながら部屋を歩き回る
職場に気をつかって出勤し、その間に子供が上記のような異常行動をとって事故に遭っても、会社は何もしてくれません。深い悲しみと罪悪感、社会からの非難を負うのは、あなたです。子供がインフルエンザにかかった場合は、子供を第一優先に考え、休みを取得することを強くおすすめします。
なお、インフルエンザが流行っている時期に、病児保育は当てにできません。インフルエンザのような感染症では預かってくれなかったり、満員で利用できなかったりすることが多いです。病気がインフルエンザでは、実家に預けることも難しいかもしれません。
子供やあなた自身がインフルエンザにかかった場合は、職場には申し訳なく思っている旨を伝え、休みをもらうようにしましょう。
食料を買いだめする
子供やあなたのどちらがインフルエンザにかかっても、買い物に出にくくります。そこで、病院の帰りにでも、生活に最低限必要なものを買いだめすることをおすすめします。
ここで、私の経験上、インフルエンザにかかったときに便利なものをまとめてみました。
インフルエンザにかかったときに便利なもの
- スポーツドリンク
- ゼリーや果物、アイス
- 熱さまシート
高熱のときは、水が苦く感じたり、食欲が落ちたりすることが多いです。そこで、飲みやすいもの、食べやすいものを買い揃えておくと非常に助かります。また、熱さまシートを額や胸に貼ると楽に感じることが多いです。
このほか、一週間分の食事に必要な食材も買いだめしておくと、しばらく外出せずに過ごせます。
とはいえ、インフルエンザで大変な中、買い物に出るのは難しいかもしれません。その場合、宅配サービスを利用するのも方法のひとつです。
例えば、イオンネットスーパーでは、最短で注文した当日中に商品を届けてもらえます。イオンネットスーパーのシステムは、次のとおりです。
イオンネットスーパーの場合 | |
---|---|
利用方法 | インターネットで注文 |
配達までの日数 | 最短即日。配達日時の指定OK |
配送料 | 最安330円 |
支払い方法 | 現金(手数料として110円がかかる)、WAON、クレジットカード |
入会費・年会費 | 無料 |
インフルエンザでツライときに宅配サービスで自宅まで商品を届けてもらえれば、とても助かります。もちろん、買い物をお願いできる親や友人がいれば、連絡してみるのも良いでしょう。
いずれの場合も、届けてくれた人にインフルエンザをうつさないように気をつけて下さいね。
家庭内でのインフルエンザの拡大を防ぐ
家庭内でインフルエンザの拡大を防ぐのはとても大切です。親子間、兄弟間でインフルエンザをうつし合うのは、絶対に避けたいですよね。
家庭内でのインフルエンザの拡大を防ぐには、家族全員で家での手洗い・アルコール消毒・マスクの着用を徹底しましょう。部屋の湿度を保ち、タオルの共用は避けて下さい。子供がある程度大きいなら、食事以外はそれぞれの部屋で過ごすようにするのがベストです。物や空間を共有すればするほど、感染のリスクは高まります。
あなたがインフルエンザになってしまい、子供への感染を避けるには、実家に子供を預かってもらう方法もあります。子供を預けられない場合は、レンタルショップなどで子供向けのDVDを大量に借りてきたり、ゲームの時間を一時的に無制限にしたりするなどして、できる限り、お互いに距離を置いて過ごすようにしましょう。
インフルエンザを家族でうつし合わないように気をつけて下さい。
インフルエンザにかかった場合、登園・登校、出勤できない期間
最後に、インフルエンザにかかった場合、登園・登校、出勤できない期間を確認しておきます。
学校保健安全法では、「インフルエンザにかかった場合、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで登園・登校できない」としています。会社もそれに準じた期間、出勤できないこととしているところが多いです。
インフルエンザによる登園・登校・出勤の停止期間の具体的な例は、次のとおりです。
子供やあなたがインフルエンザにかかったら、少なくとも5日間は仕事を休むことを覚悟しましょう。
まとめ
このページでは、シングルマザーがインフルエンザを乗り切るための予防策・対処法について解説しました。
シングルマザーにとって、インフルエンザは一大事です。インフルエンザにかかれば、少なくとも5日間は登園・登校・出勤できません。インフルエンザに感染しないよう、予防接種をはじめ、手洗いやアルコール消毒を徹底するなど予防に励むことが大切です。
子供やあなたがインフルエンザにかかった場合は、とにかく早く病院に行き、仕事や保育園、学校を休む手続きをしましょう。また、家庭内でインフルエンザをうつし合わないよう、くれぐれも気をつけて下さいね。