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子供をひとりで育てていくことになり、経済的な不安を感じるシングルマザーは多いです。もらえる手当は全て漏れなく受け取りたいですよね。
児童手当もシングルマザーが受け取れるもののひとつです。
児童手当は、全子育て世帯が対象。子供が1人の場合、最大で月額1.5万円を受け取ることができます。
このページでは、シングルマザーが児童手当を漏れなく受給するため、制度の内容と手続きについて解説します。ぜひ読んでみて下さい。
目次
児童手当は、全ての子育て世帯が対象の制度
児童手当は、全ての子育て世帯が受給できる制度です。ひとり親家庭を含め、夫婦ふたりで子供を育てている家庭も受け取れます。
受給の期間は、子供が18歳になって初めて迎える年度末まで。子供が1人の場合、最大で月額15,000円を受け取ることができます。
ここで、多くのシングルマザーが戸惑うのが「児童扶養手当」との違いです。
児童扶養手当は、ひとり親家庭に特化した制度です。子供が1人の場合、最大で月額46,690円を受け取ることができます。
シングルマザーなら、児童手当と児童扶養手当の両方の受給が可能です。
児童扶養手当に加え、児童手当の受給の手続きも忘れずに済ませておきましょう。

受給にあたり、どちらも所得制限はありません。児童扶養手当についてはこちらのページで解説しています。ぜひチェックしてみて下さい
児童手当の支給は偶数月! 子供1人につき月額1~3万円もらえる
では、児童手当について詳しくみていきます。
児童手当でもらえる金額は次のとおりです。
| 区分 | 支給額 | |
|---|---|---|
| 0歳から3歳未満 | 第1子・第2子 | 月額10,000円 |
| 第3子以降 | 月額30,000円 | |
| 3歳以上から 高校生年代(18歳の年度末まで) | 第1子・第2子 | 月額10,000円 |
| 第3子以降 | 月額30,000円 | |
| 大学生年代(22歳の年度末まで) | 支給の対象外(第3子加算の算定に使用) | |
児童手当は、子供が0歳から18歳になって初めて迎える3月31日まで受給することができます。
金額は、子供が2人までなら月額1~1.5万円。3人以上なら、3人目の子供から1人につき月額3万円です。子供の年齢・人数によって異なります。
なお、大学生の年代の子供は対象外であるものの、子供の人数のカウントに含みます。
例えば、大学生と高校生、中学生の子供が1人ずついる場合、大学生は支給の対象外、高校生は第2子、中学生は第3子となります。
児童手当の支給は、偶数月の中旬頃。前月と前々月の2か月分が指定の口座に振り込まれます。
| 振り込み月 | 4月 | 6月 | 8月 | 10月 | 12月 | 2月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 支給の対象月 | 2・3月 | 4・5月 | 6・7月 | 8・9月 | 10・11月 | 12・1月 |
児童手当は、シングルマザーにとって必ず受けたい制度のひとつです。
母子家庭になるとわかったら、児童手当の手続きは早めに行おう
母子家庭になるとわかったら、あなたがとるべき行動は1つ。受給の手続きは早めに行いましょう。
というのも、児童手当の支給の開始は、申請日の翌月分から。申請が遅れれば、その分の手当を受け取ることができません。
ただ、出生や引っ越しの場合のみ、申請が遅れて翌月になっても、出生日・前の住所の転出予定日の翌日から15日以内ならOK。それぞれの日付を申請日として対応してもらえます。
あなたがこれから離婚するなら、特に早めの手続きを心がけて下さい。
児童手当は、夫が受給している場合が大半。夫婦のうち所得が高い方が受給することになっています。
離婚して母子家庭になるなら、受給者をあなたへと速やかに変更しましょう。

児童手当は、離婚の協議中でも受給者の変更は可能です。別居していてあなたが子供を養っているなら、自治体の窓口に相談してみてください
児童手当を漏れなくもらうには、早めの手続きがポイントです。
児童手当の申請の手続きは窓口または郵送でできる
児童手当の申請の手続きは、お住まいの市町村の窓口に出向くか郵送で行えます。自治体によっては電子申請も可能です。

電子申請について、詳しくはお住まいの自治体のホームページで確認して下さい
手続きに必要な書類は、次のとおりです。
児童手当の手続きには、これらの書類が必要です。
ただ、お住まいの市町村やあなたの状況によって異なる場合もあるため、事前に窓口に確認しておいてください。

手続きは代理人でもできますが、代理人の本人確認書類と委任状が必要です
未婚のシングルマザーは出生届と一緒に手続きを行おう
未婚のシングルマザーの場合、出生届をするときに児童手当の手続きも行いましょう。
上述の通り、児童手当は、申請の翌月から支給が始まります。申請が遅くなった場合、その分の手当をさかのぼって受け取ることはできません。
児童手当を受け取る権利が発生する出生届と一緒に児童手当の手続きを行えば、ムダなく最初から受給できます。
未婚のシングルマザーの場合、出生届と一緒に児童手当の申請を行うことをおすすめします。
別居・離婚する場合は、受給事由消滅届の提出も必要
離婚の協議中で夫と別居する場合や離婚する場合は、上述の手続きの前に「受給事由消滅届」を窓口に提出します。
受給事由消滅届とは、夫について、児童手当の受給者ではなくなったことを届け出る書類です。
受給事由消滅届は、夫に書いてもらう必要はありません。あなたが書いて提出すればOKです。
児童手当の受給者を変更する手続きを行えば、その翌月分からの手当はあなたが指定した口座に振り込みとなります。
児童手当を漏れなく受け取りたいなら、なるべく早く変更の手続きを行いましょう。

受給者の変更はなるべく早くとはいえ、夫の了承を得てから行うのがベスト。後々揉めないためにも、夫婦であらかじめ話し合っておくことをおすすめします
現況届の通知が届いたら、必ず提出しよう
児童手当で必要な手続きは、基本的には支給の開始のみ。
ただ、次のような場合、毎年5月末~6月に現況届の通知が届きます。
現況届を提出しない場合、8月(6・7月分)以降の手当がもらえなくなります。現況届も速やかに提出しましょう。

現況届の提出は6月末まで。用紙に記載の内容を確認し、マイナンバーカードのコピーなどを添えて郵送します
児童手当で損をしないため、必要な手続きは早めに済ませておくことが大切です。
まとめ
このページでは、全ての子育て世帯が対象の児童手当について解説しました。
児童手当は、子供1人の場合、最大で月額1.5万円。子供が18歳の年度末まで受給することができます。
児童手当の支給の開始は、申請の翌月からです。全額を受け取れるよう、手続きは早めに済ませるようにしてください。