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シングルマザーが子供と生きていくには、頑張って仕事をしてお金を稼がねばなりません。ただ、「正社員として働きたい」「パートでフルタイム働きたい」と思っても、不安かもしれません。
フルタイムで働けば、1日の大半を仕事に費やすことになります。急いで子供を迎えに行った後は、家事・育児に追われます。短時間のパート勤務のときと比べると、精神的・体力的に「きつい」と感じて当然です。
当サイトの管理人である私は、未婚のシングルマザーです。正社員として働き、小学3年生の息子を育てています。
このページでは、私の経験をもとに、正社員などフルタイムで働くシングルマザーの1日のスケジュールと仕事・育児・家事を両立させるための5つのポイントについて、お話しします。
シングルマザーがフルタイムで働きたいと思ったときに感じる3つの不安
子供との生活費を稼ぐため、正社員やフルタイムのパートで働くことを考えるシングルマザーは多いです。そうすれば、より多くの収入を得ることができます。
ただ、シングルマザーがフルタイムで働けば、1日の大半を仕事に費やすことになります。子供を保育園や学童に迎えに行くため、長時間の残業はできません。帰宅した後は、家事・育児に追われます。
そこで、次のような不安を抱くシングルマザーは多いです。
シングルマザーがフルタイムで働くときに感じる不安
- 子供に寂しい思いをさせるのではないか
- 会社に迷惑をかけるのではないか
- 精神的・体力的にきついのではないか
実際、シングルマザーがフルタイムで働くのは、精神的・体力的にかなりハードです。ここで、当サイトの管理人である私の1日をみていきましょう。
正社員でフルタイム働くシングルマザーの1日のスケジュール
当サイトの管理人である私は、未婚のシングルマザーです。正社員として働きながら、小学3年生の息子を一人で育てています。
私の1日のタイムスケジュールは、次のとおりです。
4:30~6:00 | 起床。 1ヶ所のみ家の掃除をする。 残った時間は自由に過ごす。 |
---|---|
6:00~6:40 | 洗濯機を回し、朝食を作る。 自分の朝食・身支度を済ませる。 |
6:40~7:30 | 息子を起こす。 朝食をとらせ、身支度を手伝う。 洗濯物を干す。 |
7:30~8:30 | 息子を学校へ送り出す。 出勤する。 |
8:30~17:30 | 就業 |
17:30~18:30 | 残業 |
18:30~19:15 | 退社する。 息子を学童に迎えに行き、帰宅。 |
19:15~19:45 | 夕食を準備する |
19:45~20:45 | 息子と夕食。 夕食の片付け。 乾いた洗濯物を収納。 |
20:45~21:30 | 息子の宿題に付き合う。 学校のプリントなどを確認する。 |
21:30~22:30 | 息子と一緒にお風呂に入る。 歯磨きを手伝う。 |
22:30~4:30 | 息子と一緒に就寝。 |
このように、シングルマザーがフルタイムで働く場合、通勤時間・残業を含めると、1日の大半である11時間前後を仕事に費やすことになります。帰宅後は家事・育児に追われ、ひと息つく時間もありません。短時間のパートで働く場合と比べると、スケジュールはかなりきついです。
ただ、フルタイムで働けば、その分、収入は増えます。
例えば、平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果によると、正社員として働くシングルマザーの年収は305万円です。一方、パート勤めの場合は、年収133万円に留まります。
正社員になれば、パート勤務の約2.3倍の収入を得ることができます。
一家の大黒柱であるシングルマザーにとって、経済的なゆとりは代えがたいでしょう。
シングルマザーが仕事・育児・家事を両立するための5つのポイント
では、シングルマザーがフルタイムで働くにはどうすれば良いでしょうか。
ここからは、仕事や育児、家事を両立するため、私が実践している5つのポイントを紹介します。具体的には、次のとおりです。
シングルマザーが仕事や育児、家事を両立するための5つのポイント
- 子供との時間にメリハリをつける
- 料理は時短、家事は分散
- 仕事は「To Do List」を活用してテキパキ済ませる
- 勉強や持ち帰り残業は、早朝にする
- 自分の気分転換の時間をつくる
それぞれについて、詳しくお話ししていきます。
ポイント① 子供との時間にメリハリをつける
1つめのポイントは、「子供との時間にメリハリをつける」です。
シングルマザーがフルタイムで働けば、子供と過ごす時間は当然ながら短くなります。ただ、子供に寂しい思いをさせているからといって、夕食の準備や片付けなどをしている間も子供に気を取られていては、家事がなかなか進みません。家事をしながらの対応では、子供も満足しないでしょう。
そこで、家事をするときは集中してササっと済ませ、残った時間を子供と大切に過ごすようにして下さい。
家事を早く終わらせて、子供との時間を作るコツ
では、子供との時間を作るため、家事を早く終わらせるにはどうしたら良いでしょうか。私自身は、家事をしている間、次のような工夫をして子供に待ってもらっています。
家事をしている間、子供に待ってもらうコツ
- 家事が必要な理由を子供に伝えて協力してもらう
例① 「お腹すいたね。ずっと○○○(息子の名前)といたいけど、ご飯つくらないとね。おいしいのをつくるから、待っていてね」
例② 「(食器を)洗っておかないと、次のご飯が食べられないね。きれいにしておこうね」
- 家事をしている間、息子が好きなTV番組やDVDをつけておく
帰宅後、子供はママに甘えたい気持ちでいっぱいです。そこを我慢してもらうには、その理由を子供に伝え、理解してもらう必要があります。子供が寂しがる場合は、しばらく抱きしめてあげるなど気持ちに寄り添うことが必要かもしれません。
そして、家事をしている間、子供が好きなTV番組やDVDを流すようにしていれば、子供の関心は自然とTV画面へと移っていきます。我が家ではアンパンマンやスーパー戦隊のDVDが大活躍でした(笑)
たしかに、人によっては「テレビを子守り代わりにするのは良くない」と思うかもしれません。ただ、子供を大泣きにさせたまま家事をするよりは、ずっとマシだと思います。
このような方法を繰り返すことで、私の息子は、徐々に家事の時間を一人で過ごせるようになっていきました。
子供の心を満たす就寝までの過ごし方
家事が終われば、就寝までの時間を子供と大切に過ごしましょう。1日の中で短時間でもママにしっかりかまってもらえれば、子供は満足します。
例えば、私は息子と次のような過ごし方をしています。
就寝までの子供との過ごし方
- ご飯を食べているときは、保育園や学校であった話を聞く。子供と楽しめるTV番組を見て、一緒に笑う。
- お風呂に入っているときは、子供が好きな遊びをする(歌、しりとり、リズム遊びなど)
- 寝るときは、ベッドの中で子供を抱きしめたり、撫でたり、「○○○(子供の名前)はママの一番の宝物だよ」「世界一大好きだよ」などと言ったりして、積極的にスキンシップする
就寝までの過ごし方を通して、子供に「ぼくは(わたしは)ママの一番大切な存在なんだ」と感じてもらうことがポイントです。そうすれば、子供の気持ちは安定し、毎日笑顔でいられます。
休日は親子でめいっぱい楽しんで元気を充電しよう
休日は親子でめいっぱい楽しんで、気持ちをリフレッシュしましょう。
普段一緒にいられない分、家でクッキーを一緒に作ったり、公園に遊びに行ったり、子供が喜ぶことをしてあげると良いですね。公園や動物園、博物館、映画、ショッピングモール、イベントなどへおでかけするのもおすすめです。
たしかに、外出すれば、その分出費は増えます。ただ、外出は、親子にとって気分転換になります。子供の喜ぶ顔を見れば、一週間の仕事の疲れも軽くなるでしょう。
シングルマザーがフルタイムで働く場合、子供との時間はメリハリをつけるようにするのがポイントです。
ポイント② 料理は時短、掃除は分散
2つめのポイントは、「料理は時短、掃除は分担」です。
フルタイムで働くシングルマザーには、家事にかける時間的・体力的な余裕はありません。家事は、できるだけ短時間で終わらせることがポイントです。
ここからは、家事の負担を軽くする具体的な方法をお話ししていきます。
料理は炒め物がオススメ
夕食は、短時間でできる炒め物がおすすめです。
炒め物であれば、材料を切って炒めるだけで済みます。煮物や揚げ物では、作るのに時間がかかります。帰宅後、夕食を手早く作るには、炒め物がベストです。
実際、私は次のような流れで夕食の準備を行っています。
夕食の準備の流れ
① デザートとして添える果物、サラダ用の野菜、炒め物用の食材の順番で切る
② フライパンで炒め物の調理を開始
③ ②の間に、ご飯やサラダ、果物を器に盛り付ける。副菜として、もずくや豆腐をプラスしても良い
④ 炒め物を器に盛り付ける
⑤ 料理を食卓に運ぶ
このような手順ですれば、30分程度で夕食は完成します。
仕事から帰宅した後の夕食は、短時間で作れる炒めものがおすすめです。
作り置きを活用しよう
料理の手間を省くには、作り置きも積極的に活用しましょう。
夕食の炒め物を多めに作っておけば、翌日の朝食や会社に持っていくお弁当のおかずとして使うことができます。残りを小分けして冷凍しておけば、帰宅が遅くなったときの夕食のおかずとしても重宝します。
休日には、お味噌汁やカレー、シチューを作り置きしておきましょう。そうすれば、2~3日は、料理の手間を省くことができます。卵やチーズを加えて味に変化をつけたり、連日で出すのを控えたりすれば、食べ飽きるのを防げますよ。
作り置きも積極的に活用すると良いでしょう。
離乳食には、ヨーグルトなどの活用がおすすめ
離乳食を食べている小さな子供がいる場合は、ヨーグルトやバナナ、豆腐、温泉卵などを活用すると料理の負担が軽くなります。
ヨーグルトやバナナなどであれば、新鮮な状態のものを調理する手間なく食べさせられます。時間がない朝に特におすすめです。アレルギーがない子なら、積極的に取り入れましょう。
離乳食を食べている子供に、炒め物を食べさせることはできません。作り置きを食べさせるのも心配です。子供が離乳食を食べている場合は、ヨーグルトやバナナなどを食事に取り入れることも考えてみて下さい。
掃除は曜日ごとに分散する
掃除は曜日ごとに分散するのがおすすめです。
休日にまとめて掃除をしようと思うと、かなり面倒です。気分がのらずに掃除するのを止めると、次の週末まで汚い状態の家で過ごさねばなりません。掃除はしなくても生死には影響しないとはいえ、気持ち良くはないですよね。
また、掃除を曜日ごとに分散すれば、1日あたりの掃除は10分程度で済むことがほとんどです。それなら、気軽に取りかかることができます。仕事で忙しかったり、体調がすぐれなかったりして掃除ができない日があっても、家全体が汚くなることは免れます。
掃除は分散するようにすれば、毎日少しずつ進めることができます。
ポイント③ 仕事は「To Do List」を活用してテキパキ済ませる
3つめのポイントは、「To Do List」を活用することです。To Do Listとは、その日にやるべき仕事を箇条書きで書いたリストのことです。To Do Listを活用すれば、効率よく仕事をこなせるようになります。
To Do Listの作り方は、次のとおりです。
To Do Listの作り方
To Do Listの作り方
① ポケットに入るほどの大きさの紙いっぱいに右に向かう矢印を書く。この矢印は、仕事の緊急度を示す。
② 次に、①の矢印の真ん中に上に向かう矢印を紙いっぱいに書く。この矢印は、仕事の重要度を示す。
③ 4分割した各スペースにその日にやるべき仕事を書き出す。右上には、緊急かつ重要な仕事、右下には緊急だが重要でない仕事、左上には重要だが緊急でない仕事、左下には需要でなく緊急でない仕事を書き入れる。
To Do Listは、通勤時間を利用して作るのがおすすめです。そうすれば、出勤してすぐに仕事に取りかかることができます。
To Do Listの見方は、次のとおりです。
To Do Listの見方
To Do Listの見方
- 右上に書いたものは、最優先で行うべき仕事。
- 右下に書いたものは、次に優先すべき仕事。
- 左上に書いたものは、時間に余裕があれば取り組むべき仕事。翌日に持ち越してもOK
- 左下に書いたものは、隙間時間を使って終わらせれば良い仕事。翌日に持ち越してもOK
To Do List の使い方としては、Listに書き出した仕事を見ながら優先順位をつけて取り組み、終わったものは横線を引いて消していきます。終わらなかった仕事は、翌日のTo Do Listに入れておきましょう。
このように、To Do Listを活用すれば、緊急な仕事、重要な仕事から取り組むことができます。残業ができなくても、これらの優先順位の高い仕事が終わっていれば、大抵は大丈夫。会社を急に遅刻・早退・休むことになっても、仕事に大きな穴を空けなくて済みます。
余裕があるときは、周囲のことまで気を配ろう
余裕があるときは、率先して同僚を手伝うことをおすすめします。また、話せる範囲で一人で子育てしていることを伝えておくとベターです。
そうすることで、子供を保育園や学童などに迎えに行くために残業できなかったり、急に遅刻・早退・欠勤することになったりしても、周囲の理解や協力を得やすくなります。
職場でお互いに助け合える人間関係を作っておくことも、シングルマザーがフルタイムで仕事をしていく上で大切です。
ポイント④ 勉強や持ち帰り残業は、早朝にする
4つめのポイントは、「勉強や持ち帰り残業は、早朝にする」です。
シングルマザーがフルタイムで働くにあたり、資格を取るために勉強したり、残業できない分の仕事を自宅に持ち帰ったりすることもあるでしょう。ただ、夜、子供が起きている間に自分のことをするのは難しいです。子供は、できる限り長くママにかまってほしいと思っています。
子供を寝かしつけてからしようと思っても、うまくいかないことが多いです。子供は母親が布団からいなくなったことに敏感に気づき、途中で起きてきてしまいます。子供を寝かしつけるつもりが、仕事の疲れで一緒に寝てしまうこともしばしばです。
そこで、夜に勉強・仕事をするのは諦めて、早朝にすることをおすすめします。早朝は1日の中で最も疲れがなく頭が冴えていることから、勉強や仕事に最適です。子供も早朝の時間帯はぐっすり眠っていることが多く、途中で目を覚ましにくいです。また、朝は出勤のために時間制限があることから、集中して勉強に取り組めます。
自分のことをするなら、早朝の時間帯を活用するようにしましょう。
ポイント⑤ 自分の気分転換の時間をつくる
5つめのポイントは、「自分の気分転換の時間をつくる」です。
自分で選んだ道とはいえ、仕事・家事・育児に追われる生活を365日、何年も続けるのは相当大変です。職場の人間関係や子供のことで神経をすり減らし、自分に我慢ばかりさせていては、心身ともに疲弊してしまいます。
そのため、自分の気分転換の時間を確保することはとても大切です。無理のない範囲で、自分のためにお金と時間を使ってあげましょう。
例えば、私の場合、週1回土曜日の午前中は自分の時間にあてています。
子供には学童に行ってもらい、美容室に行ったり、映画を観に行ったり、スターバックスで本を読んだり、自分のしたいことをして過ごしています。息子が保育園に通っていた頃も、同じようにしていました。
仕事が休みの日に少しでも「自分のための時間」をもつと、気持ちにかなり余裕ができますよ。仕事や育児、家事でイヤなことがあっても、前向きに対処することができるようになります。
シングルマザーが仕事・育児・家事を両立するには、自分の気分転換の時間をもつことも大切です。
シングルマザーが働きやすい会社に転職するのも方法のひとつ
ここまで、シングルマザーが仕事や育児、家事を両立するためのポイントについてお話ししました。
このほか、シングルマザーが働きやすい条件の会社に転職するのも方法もあります。それには、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、転職のプロであるキャリアアドバイザーに正社員の就職・転職をマンツーマンでサポートしてもらえるサービスです。転職エージェントは企業から紹介料をもらっているため、求職者は無料で利用できます。
転職エージェントでは、キャリアアドバイザーから希望にピッタリの仕事を紹介してもらうことができ、履歴書などの応募書類の添削・面接対策といったサポートを受けられます。面接日の設定や採用後の労働条件の交渉もキャリアアドバイザーに代行してもらえます。
シングルマザーが仕事・育児・家事を両立するには、勤務時間や曜日に加え、残業の有無・程度、通勤にかかる時間、子育てに理解がある職場かどうかといった条件も重要です。
転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーにあなたが働きやすい仕事を紹介してもらうことができ、採用に至るまでしっかりサポートしてもらえます。
シングルマザーが正社員として心身ともに無理なく働いていくなら、転職エージェントを利用して働きやすい会社へ変わるのも方法のひとつです。
まとめ
このページでは、正社員などフルタイムで働くシングルマザーの1日のスケジュールと仕事・育児・家事を両立させるための5つのポイントについてお話ししました。
シングルマザーがフルタイムで働く場合、仕事が1日の大半を占めます。帰宅後は、家事・育児に追われます。
シングルマザーがフルタイムで働きながら仕事・家事・育児を両立させるには、「子供との時間にメリハリをつける」「料理は時短、掃除は分担」「To Do Listを活用する」「勉強・持ち帰り残業は早朝にする」「自分の気分転換の時間をつくる」の5つがポイントです。
また、転職エージェントを利用して、シングルマザーが働きやすい好条件の仕事に変わるのも方法のひとつです。