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子供が急に病気になったり、保育園・学校の行事があったりすることを考えると、シフトの融通が利きやすいパートとして働くことを選ぶシングルマザーは多いです。
ただ、ずっとパートでは、子供と安心して生活していくことはできません。子供は成長するほどお金がかかるようになります。シングルマザーの年収の平均は133万円。これでは、毎月の生活費だけで手いっぱいです。子供の進学や自分の老後に備えて貯金することは、まず難しいでしょう。
シングルマザーが近い将来生活に困らないためには、パートの仕事を始めるときの選び方がポイントです。パートの勤め先には、正社員登用制度がある会社、転職するときに実績としてアピールできる仕事内容のところを選びましょう。そうすれば、ゆくゆくは正社員になれる可能性が高まります。
このページでは、シングルマザーが近い将来生活に困らないため、パートの仕事の選び方について詳しくお話しします。
シングルマザーがずっとパートでは、生活は苦しくなる一方
子供が小さい場合、パートとして働くことを選ぶシングルマザーは多いです。小さい子供は、頻繁に病気にかかります。急な欠勤や遅刻・早退を考えると、シフトの融通が利きやすいパートとして働くのが現実的です。親として、保育園・学校の行事にも参加してあげたいでしょう。
ただ、シングルマザーがパートで働く場合、年収の平均は133万円(出典:平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果)です。これを月収に換算すると、毎月11万円ほどの収入となります。これでは、多くの場合、生活していくだけでやっとです。
ここで、月収11万円の母子家庭の生活費をみてみましょう。母子家庭の子供の数は、平均で1.50人です。シングルマザーと小学生と保育園児の子供2人の家庭を想定してみます。
年収133万円の母子家庭の生活
食費20,000円
日用品5,000円
光熱費10,000円
通信費3,000円
美容費5,000円
衣服費7,000円
交通費または車維持費20,000円
ここまでで、残金は4万円。節約に熱心に取り組んでいても、生活は厳しいです。
健康保険料や国民年金、学校や保育園の集金、家賃の支払いなども考えると、児童手当・児童扶養手当・養育費も生活に充てる必要があります。ただ、これらは有限のもの。ずっと頼りにはできません。子供の学費や自分の老後のための貯金をする余裕もないでしょう。
そのため、まずはパートで働くことを選んでも、子供の成長に合わせて正社員として働くことを目指すシングルマザーは多いです。正社員で働くシングルマザーの年収の平均は305万円。経済的にかなり楽になるでしょう。
シングルマザーが将来正社員になるため、パートの仕事の選び方
では、シングルマザーが将来正社員になるには、どうしたら良いでしょうか。
その秘訣は、パートの仕事の選び方にあります。まずはパートで働きながら、ゆくゆくは正社員を目指すには、次のポイントを満たす仕事を選ぶようにして下さい。
将来正社員になるため、パートの仕事を選ぶときのポイント
- 正社員登用制度がある会社を選ぶ
- 転職するときに実績としてアピールできる仕事を選ぶ
それぞれについて、詳しくお話ししていきます。
正社員登用制度がある会社を選ぶ
シングルマザーが将来正社員になることを目指すなら、パートとして働く会社は「正社員登用制度」があるところを選ぶようにしてください。正社員登用制度がある会社なら、パートで働いた後に正社員になれる可能性があります。
正社員登用制度とは
正社員登用制度とは、パート・アルバイトや契約社員などの非正規社員を正社員に転換する制度です。
ただ、平成28年パートタイム労働者総合実態調査の概況によると、正社員とパートを雇用している会社のうち、正社員登用制度を採用しているのは44.2%と半数も満たしません。3年間で実際に非正規社員を正社員に転換したことがある会社は、15.5%に留まります。
また、非正規社員から正社員に転換するにあたり、その判断基準を「上司からの推薦」「人事部などとの面接の結果」「人事評価の結果」などとしている会社が大半です。シングルマザーが正社員になれるかどうかは、上司や人事部の担当者との相性も影響します…。
正社員登用制度のある会社といっても、確実に正社員になれるとはいえません。
とはいえ、正社員登用制度のある会社で働けば、将来正社員にしてもらえる希望は持てます。正社員登用制度のない会社で働くよりは、ずっと安心です。パートの勤め先には、正社員登用制度がある会社を選ぶようにして下さい。
転職するときに実績としてアピールできる仕事を選ぶ
シングルマザーが正社員になるため、転職する方法もあります。子供の成長のタイミングを見計らって正社員の求人に応募し、採用してもらうのです。
上述のとおり、パートとしていくら頑張って働いても、正社員になれない場合もあります。当サイトの管理人としては、いつ来るかもわからない正社員にしてもらえる日を待ちながらパートとして働き続けるより、転職して正社員になる方がずっと現実的です。
シングルマザーが転職して正社員になるには、将来の転職を見据えた上でパートの仕事を選びましょう。転職するときに、自分を雇うメリットとしてアピールできる経験を積めるところを探します。
例えば、将来、正社員として営業職に就こうと考えていたとします。
その場合、パートで販売員などの接客業をしていれば、転職するときにその経験を自分の強みとして活かせます。毎月の売り上げやお客様からいただいた感謝の声、仕事で磨いた接客スキルなどを面接で採用担当者に伝えることで、「即戦力になる人物」としてアピールすることができるでしょう。
営業職を目指しているのに、工場での袋詰めや食品売り場でのレジ打ちのパートをしていては、採用担当者に好印象を与えることは難しいです。
このように、将来正社員として転職することを見据えてパートの仕事を選べば、いざ転職するときにパートで得た経験を自分の強みとして活かすことができます。パートの仕事は、将来正社員として働くときと同様または類似の内容のものを選ぶようにして下さい。
シングルマザーが将来正社員になるには、正社員登用制度のある会社、転職するときに実績としてアピールできる仕事内容のところを選ぶことがポイントです。
無期転換ルールで得られるのは「雇用の安定」のみ
ここで、無期転換ルールについても紹介しておきます。無期転換ルールは、2013年から始まった比較的新しい制度です。その具体的な内容は、次のとおりです。
無期転換ルールとは
無期転換ルールとは、パートなどの雇用が有限の非正規労働者を無期の雇用に転換する制度です。労働契約が5年を超えて繰り返し更新となったとき、労働者から会社に申し込むことによってルールが適用となります。
契約期間が1年の場合
契約期間が3年の場合
無期転換ルールは、パートで働くシングルマザーにとって、無期の雇用にしてもらえる点では優れた制度です。ただ、雇用形態はパートのまま。正社員になれる制度ではありません。誤解しやすいので、気をつけてくださいね。また、無期転換ルールを適用してもらうには、あなたから会社へ申し込む必要があります。
ここで、無期転換ルールの現状をみてみましょう。
無期転換ルールの現状
2018年に労働政策研究・研修機構が行った調査によると、同年に労働契約が5年を超えて繰り返し更新となった非正規社員のうち無期転換ルールの申し込みを行った人は、17.3%に留まりました。
無期転換ルール自体、その認知度は低く、非正規社員のうち具体的な制度の内容を知っている人は35.5%でした。
このように、無期転換ルールは、社会の中でまだ十分に機能していない制度といえます。実際、私が以前に勤めていた会社でも、無期転換ルールを活用して無期の雇用になったパートの人はゼロでした。
無期転換ルールは、シングルマザーが有期の雇用のパートで働く不安を払拭するため、頭に入れておくと良い制度です。
シングルマザーのパートの仕事探しには、転職サイトを利用しよう
将来正社員になるため、あなたがこれからパートの仕事を探すなら、転職サイトの利用がおすすめです。
転職サイトとは
転職サイトとは、ネット上に求人情報を掲載しているサイトのことです。転職サイトは、求人を掲載する会社から広告料をもらっているため、求職者は無料で利用できます。
仕事を探すとき、あなたがまず最初に思いつくのは、公的な就職支援施設であるハローワークかもしれません。ただ、ハローワークの場合、求人に応募するごとに施設まで出向き、紹介状を発行してもらう必要があります。これは、小さい子供をもつシングルマザーにとっては大きな負担です。
一方、転職サイトなら、仕事探しから応募までをネット上で完結できます。膨大な求人の中から希望の条件を満たすものだけに絞って検索することも可能です。
シングルマザーが将来正社員になるため、パートの仕事を探すときは、必ず「正社員登用制度」のあるところを条件に選ぶようにして下さい。また、正社員として働きたい仕事と同様または類似のものを選んで下さいね。
シングルマザーが将来正社員になることを見据えつつ効率よくパートの仕事を見つけるなら、転職サイトを使うのがおすすめです。
>>シングルマザーがパートの仕事を探すときにおすすめの転職サイトはこちら
まとめ
このページでは、シングルマザーが近い将来生活に困らないため、パートの仕事の選び方についてお話ししました。
小さい子供がいる場合、シフトの融通が利きやすいパートで働くことを選ぶシングルマザーは多いです。ただ、パートの稼ぎでは、毎月の生活費や子供の進学のための費用、自分の老後の備えのため、十分なお金を得ることは難しいです。
そこで、シングルマザーには子供の成長に合わせて正社員を目指すことをおすすめします。パートの仕事は、正社員登用制度のあるところ、正社員として転職するときに実績としてアピールできる仕事内容のところを選びましょう。仕事探しには、転職サイトの利用がおすすめです。