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シングルマザーが夜勤をするとき、問題になるのが子供の預け先です。夜、子供だけを家に残して働きに出ることはできません。子供に万が一のことがあっては大変です。
夜勤中の子供の預け先としてベストなのは、やはり実家です。実家なら、快く孫を迎え入れてくれます。急な残業や子供の病気にも柔軟に対応してもらえるでしょう。
ただ、親が遠くに住んでいたり、健康上に問題があったり、お互いの関係が悪かったりすれば、実家を頼りにすることはできません。子供の預け先は他で見つける必要があります。
このページでは、シングルマザーが夜勤中の子供の預け先について詳しくお話ししていきます。
シングルマザーが夜勤をしているときの子供の預け先をまとめてみた
シングルマザーが夜勤をするなら、子供の預け先の確保は欠かせません。夜、子供だけで過ごさせるのはとても心配です。
子供の預け先として、実家を頼ることができれば一番です。多くの場合、お金もかかりません。ただ、諸事情により実家にお願いできない人もいるでしょう。
そこで、シングルマザーが夜勤をしているときの子供の預け先をまとめてみました。
利用できる子供 | 料金の目安(夜~翌朝までの場合) | |
---|---|---|
認可外保育園 | 未就学児、小学生 | 1.5~3万円/泊 |
認可保育園 | 未就学児 | 月額2~3万円 |
夜間学童 | 小学生 | 月額2万円ほど |
ファミリー・サポート・センター | 未就学児、小学生 | 1,200円前後/時間 |
ベビーシッター | 未就学児、小学生 | 1~3万円/泊 |
シングルマザーが夜勤をしている間、子供は、これらの施設・サービスに預かってもらうことができます。
それぞれについて、詳しくお話ししていきます。
夜勤中の子供の預け先① 認可外保育園
シングルマザーが夜勤をしている間の子供の預け先として利用しやすいのは、認可外保育園です。
認可外保育園なら、夜間の保育を行っているところが比較的多いです。園によっては、小学生の子供まで預かってくれるところもあります。
認可外保育園とは、次のような保育園のことをいいます。
認可外保育園とは
認可外保育園とは、施設の面積や保育士の人数など、一定の基準を満たしておらず、国の認可を受けていない保育園のこと。認可外保育園の中には、各自治体の定める基準は満たしている園と国・自治体のどちらの基準も満たしていない園との2種類があります。
夜勤中の子供の預け先として認可外保育園を利用する場合、料金は1泊1.5~3万円が目安です。また、入会金として0.5~10万円ほどかかるところが多いです。
認可外保育園は国や自治体から認可を受けていない分、それらからの補助金を受けることができません。そのため、料金が高くなりがちです。相応の出費は覚悟しておくと良いでしょう。
夜勤中の子供の預け先として認可外保育園の利用を考えるなら、まずはインターネット上から自宅や勤務先の周りにある園を検索してみて下さい。また、勤め先によっては、従業員用の託児所を併設しているところもあります。勤め先の託児所なら、一般の認可外保育園を利用するより安く済むことが多いですよ。
ただ、認可外保育園は、上述のとおり、国や自治体の基準を満たしていない施設。実際に認可外保育園を利用するときは、子供が安全かつ快適に過ごせる施設かどうか、必ず自分の目で確認するようにして下さいね。
夜勤中の子供の預け先② 認可保育園
次に、認可保育園についてみていきましょう。
認可保育園なら、月額2~3万円と比較的手軽な料金で子供を預かってもらえます。ただ、夜勤の保育を行っている認可保育園は少ないのが難点です。
認可保育園とは、次のような施設をいいます。
認可保育園とは
認可保育園とは、国が定める基準を満たし、国や各自治体から補助金を受けている保育園のことです。
認可保育園なら、上述のとおり、夜間の保育の料金は月額2~3万円。国・自治体から補助金を受けている施設である分、料金が安く済みます。ただ、夜間に預けられるのは、日中もその保育園に通っている園児のみです。小学生の子供は受け付けてもらえません。
また、夜間の保育を行っている認可保育園は、ごく少数であることにも注意が必要です。例えば、東京都で夜間に子供を預けられる認可保育園は、2020年時点で1施設のみです。
夜勤中の子供の預け先として認可保育園を考えるなら、まずは、あなたの住んでいる自治体の窓口に問い合わせてみて下さい。
夜勤中の子供の預け先③ 夜間学童
子供が小学生の場合は、夜間学童を利用できます。夜間学童の利用料金は、月額2万円ほどです。
夜間学童とは
夜間学童とは、夜間保護者が家にいない小学生の子供に安全な生活の場を提供し、保育を行う学童のことです。
ただ、夜間学童も数が少なく、実際に利用できることはごく稀。上述の認可外保育園の利用を考えた方が現実的かもしれません。また、夜間学童も、預かってもらえるのは日中その学童に通っている児童のみです。
小学生のお子さんの預け先として夜間学童を考える場合、認可保育園と同様に、住んでいる地域で利用できる夜間学童があるかどうか、まずは自治体の窓口に確認してみて下さい。
夜勤中の子供の預け先④ ファミリー・サポート・センター
ファミリー・サポート・センターも、夜勤中の子供の預け先として利用できる場合があります。全国にあるファミリー・サポート・センターのうち約10%は、宿泊を伴う保育も受け付けています(出典:平成26度全国ファミリー・サポート・センター活動実態調査結果)。
ファミリー・サポート・センターとは
ファミリー・サポート・センターとは、子育てについて「援助を受けたい人」に「援助をしたい人」を紹介することを活動内容としている機関です。「援助したい人」は、ファミリー・サポート・センターが行う子育てに関する講習会の受講を一通り終えた一般の人です。シングルマザーが夜勤中、子供は「援助をしたい人」の自宅で過ごすこととなります。
ファミリー・サポート・センターを通して、夜勤中、子供を預かってもらう場合は、1時間につき1,200円ほどかかります。例えば、夜10時~朝8時まで預かってもらったとすると、10時間分の料金として1.2万円ほど必要です。ただ、住んでいる自治体によっては、ひとり親家庭について、1ヵ月1~3万円ほどを上限に利用料金が半額になる助成を行っているところもあります。
ファミリー・サポート・センターを夜勤中の子供の預け先として考える場合は、住んでいる自治体の窓口または社会福祉協議会に問い合わせをしてみて下さい。そして、実際の利用にあたっては、子供を安心して任せられる相手かどうか、しっかりチェックして下さいね。
夜勤中の子供の預け先⑤ ベビーシッター
夜勤中の子供の預け先として、ベビーシッターを利用することもできます。派遣会社によっては、小学生までの子供の保育を依頼できます。ただ、ベビーシッターは、料金が高めです。
夜間、ベビーシッターに子供を預ける場合、1泊1~3万円が目安です。さらに、入会費として1~10万円、年会費として0.5~1万円ほどかかります。また、ベビーシッターは、依頼主の自宅内での保育が基本。赤の他人であるベビーシッターを自宅へ招き入れ、自分がいない状況で我が子と過ごさせるのは、不安かもしれません。
ベビーシッターは、子供の預け先がどうしても見つからず、夜勤を避けられない場合の切り札として頭に留めておくと良いでしょう。あらかじめ、住んでいる地域で利用できるベビーシッターの派遣会社をインターネットで検索しておけば、いざというときに慌てずに済みます。各社を見比べ、信頼できるところを見つけておくようにして下さい。
認可外保育園などの料金は、月額3.7万円まで無償になる
上述のとおり、夜勤中の子供の預け先として、認可外保育園、ファミリー・サポート・センター、ベビーシッターを利用する場合、最低でも1泊につき1万円はかかります。私のようなシングルマザーにとっては、気軽に出せる金額ではありません。そこで知っておきたいのが、「子ども・子育て支援新制度」です。
子ども・子育て支援新制度では、認可外保育園、ファミリー・サポート・センター、ベビーシッターに子供を預ける場合、3~5歳児であれば、月額3.7万円までを無償にするとしています。0~2歳児の場合は、住民税非課税世帯に限り、月額4.2万円までが無償です。これは、認可保育園の料金との差を少なくするために定めた国の取り組みです。無償にしてもらうには、住んでいる自治体から「保育が必要」との認定を受ける必要があります。
ただ、月額3.7万円または4.2万円までの補償の対象は、日中の保育料金も含みます。日中も子供を預けている場合、それだけで上限の金額に達してしまうかもしれません。また、認可保育園・認定こども園も利用している場合は、無償の対応は受けられません。
認可外保育園などに子供を預けるときは、自治体の窓口に問い合わせるようにして下さい。
夜勤をしないことも選択肢のひとつとして考えよう
ここまで、シングルマザーが夜勤中の子供の預け先についてお話してきました。
上述のとおり、シングルマザーが夜勤をしている間、子供を預かってくれる施設・サービスはあります。ただ、それらは数少なく、実際に利用できるかどうかは住んでいる地域によります。夜間の保育は、料金も高くなりがちです。現実的には、実家に子供を預けられなければ、シングルマザーが夜勤をするのはかなりハードルが高いといえるでしょう。
また、子供の気持ちを考えても、シングルマザーが夜勤をするのはおすすめしません。それは、当サイトの管理人である私自身が母子家庭で育ち、寂しい思いをしてきた経験によります。
管理人の体験談
子供の頃、当サイトの管理人である私は、母と兄、祖父母の5人で一軒家に住んでいました。私の母は、看護師として夜勤を含む3交代の勤務で働き、家族の生活を支えていました。
幼い私にとって、母の夜勤は「必要なことなんだ」とわかっていても、母が不在の夜はやはり心細く、寂しいものでした…。
このように、シングルマザーの夜勤は、子供の心には大きな負担となります。
午後10時から午前5時までの夜勤帯の労働に対する賃金は通常の125%以上、水商売や風俗の時給は4,000円以上がザラとはいえ、私は、私自身の経験から、シングルマザーにはできるなら夜勤はせず、子供の側にいてあげてほしいと思っています。
子供のため、夜勤をしないことも選択肢のひとつに考えてみて下さい。
子供が小学生になる前までなら、夜勤は断れる
看護師や介護士などの場合、仕事に夜勤を含むことがほとんどです。職場から、夜勤の話を持ちかけられることもあるでしょう。そのような場合、法律上、子供が小学生になる前までなら、夜勤は断ることができます。
夜勤に関する法律の具体的な内容は、次のとおりです。
- 勤続1年以上の従業員が、小学生になる前までの子供をもち、子供の面倒をみてくれる同居の家族などがいないことを理由に夜勤勤務の免除を申し出た場合、会社は、事業の正常な運営の妨げになる場合を除き、深夜(午後10時~午前5時まで)の労働をさせてはならない。
- 会社は、上記の申し出や対応を理由に、解雇・雇い止めなど、従業員にとって不利益となる取り扱いをしてはならない。
このように、小学校になる前までの子供がいるなら、夜勤は免除してもらえることになっています。
もし、あなたが小さな子供をもち、職場から夜勤の打診を受けて困っているなら、夜勤を断る選択肢があることを知っておくと良いでしょう。しぶしぶ夜勤を引き受けた結果、子供に万が一のことが起こっても、会社は何の責任も負ってくれません。
転職エージェント・転職サイトを使って、日勤の仕事を探してみよう
日勤のみの仕事への転職・就職を考えるなら、転職エージェント・転職サイトの利用がおすすめです。
上述のとおり、夜間の子供の預け先は数が少なく、料金も高め。また、母親がいない夜は、子供にとって寂しいものです。そこで、思い切って、日勤のみの仕事を探してみるのも方法のひとつです。
転職エージェント・転職サイトを利用すれば、自宅にいながら、インターネットや電話を通して転職活動をすることができます。これなら、仕事・家事・育児にと忙しく、子連れでないと外出しにくいシングルマザーでも無理なく仕事を探せます。いずれも、無料で利用できますよ。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、転職のプロであるキャリアアドバイザーに、求人探しから応募書類の添削・面接対策、採用後の労働条件の交渉に至るまで、一連の転職活動をマンツーマンでサポートしてもらえるサービスです。
転職エージェントでは、あなたの正社員の転職を徹底的にサポートしてもらえます。あなた一人で転職活動を頑張るより、断然心強いでしょう。夜勤を含まず、あなたの資格や経験を活して働ける正社員の仕事を探すなら、転職エージェントの利用を強くおすすめします。
転職サイトとは
転職サイトは、インターネット上に求人情報を載せているサイトのことです。求職者は、希望の条件に合う求人を自分で検索し、応募することができます。転職サイトは、パートから正社員まで幅広い求人を扱っているのが特徴です。
数ある求人の中から自分で納得のいくものを探したいなら、転職サイトがおすすめです。希望の条件を変えながら検索していくことで、思いがけない求人が見つかるかもしれません。パートで働くことも視野に考えているなら、まずは転職サイトを利用してみて下さい。
このように、転職エージェント・転職サイトを利用すれば、自宅にいながら、あなたにとってベストな求人を見つけることができるでしょう。
まとめ
このページでは、シングルマザーが夜勤をしている間の子供の預け先についてお話ししました。
シングルマザーが夜勤をする場合、実家に子供を預かってもらうのが一番です。実家を頼れないなら、認可外保育園、認可保育園、ファミリー・サポート・センター、ベビーシッターなどを利用することもできます。
ただ、夜間に子供を預けられる施設・サービスは少ないのが現状です。利用には、高額な料金が必要となることがほとんどです。また、母親の不在の夜は、子供の心に大きな負担をかけます。
シングルマザーには、転職エージェント・転職サイトを利用して、日勤のみの仕事も選択肢のひとつに探してみることをおすすめします。