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子供に習い事をさせていないときに、他の子のママたちとの会話で習い事の話になると焦りますよね。当サイトの管理人は未婚のシングルマザーです。小学3年生の息子とアパートで暮らしています。
母子家庭の場合、子供を習い事に通わせるだけの経済的・時間的な余裕がない場合がほとんどです。子供に習い事をさせれば、入会金や月謝などの経済的な負担に加え、毎回の送り迎えといった時間的な拘束も生じることが多いです。一家の生活費を稼ぐため、毎日仕事に励むシングルマザーが子供に習い事をさせるのは、ハードルがかなり高いといえます。
このページでは、「第4回(2016)子育て世帯全国調査」結果速報をもとに、子供の習い事の現状とシングルマザーが子供に習い事をさせるか迷ったときの判断基準を解説します。
習い事に通っている子供は、子育て世帯全体の54.7%
子供の友達が習い事に通っていると聞いたり、TVでピアノや英会話の教室などの宣伝をみたりすると、「自分の子供にも習い事をさせるべきなのでは…」と焦りますよね。ただ、実際、子供を習い事に通わせているのは、子育て世帯全体の54.7%に留まります。
さらに、母子・父子家庭に絞ってみてみると、子供を習い事に通わせている家庭は、全体の47.9%ほどです。子育て世帯のデータより7%ほど低い数値となっています。
子育て世帯全体にしても、母子・父子家庭にしても、子供を習い事に通わせている家庭は、全体の約半数に留まります。あなたが子供を習い事に通わせなくても、それほど気にする必要はないかもしれません。
子供の習い事にかける費用は、1万円以下が最多
では、子供の習い事にかかる費用をみていきます。習い事の費用として、毎月1万円以下の金額を払っている家庭が多いです。
当サイトの管理人の体験談
当サイトの管理人である私も、息子をピアノ教室とスポーツ教室に通わせたことがあります。それぞれ月2回の開催で、月謝は5,000円ほどでした。
子供に習い事をさせる場合、少なくとも月額5,000~10,000円はかかると考えておきましょう。
最も人気の習い事はスポーツ教室
では、子供に人気の習い事は何でしょうか。
最も人気が高いのは、スポーツ教室です。具体的には、野球やサッカー、水泳、バレエなどを習っている子供が多いです。そして、塾、楽器演奏が続きます。楽器演奏には、ピアノ、バイオリン、ギターなどを含みます。
スポーツ教室
塾
楽器演奏
(出典:文部科学省の資料)
このほか、習い事には、英語教室や習字、そろばんなど、いろいろなものがあります。子供に習い事をさせるなら、まずは体験教室に連れていき、子供の反応を確かめてみると良いでしょう。
母子家庭が子供を習い事に通わせるため、満たすべき3つの条件
ここまで、子供の習い事の現状をみてきました。子供を習い事に通わせている家庭は、全体の約半数です。子供を習い事に通わせていないからといって目立つほどではないものの、子供と仲の良い友達が習い事に通っていれば、やはり気にはなりますよね。
ただ、母子家庭の場合、「子供を習い事に通わせたい」といくら思っても、次の3つの条件を満たさない限り、実現は難しいです。
母子家庭が子供を習い事に通わせるため、満たすべき条件
- 高校や大学の進学するための費用に影響がない
- 送迎の問題をクリアしている
- 保護者が積極的に関わらなくて良い
それぞれについて解説します。
高校や大学の進学するための費用に影響がない
子供を習い事に通わせるには、当然ながらお金がかかります。習い事に子供を通わせるなら、費用面で高校や大学への進学に影響がない場合に限ることをおすすめします。
高校・大学に進学するかどうか、どの学校に通うかは、子供の将来に直結する重要なこと。学歴によって、入社できる企業、就ける仕事が決まります。いくら「子供の将来の可能性を拡げたい」との思いから習い事に通わせても、それによってお金が不足し、肝心の高校・大学への進学を諦めさせるのでは本末転倒です。
シングルマザーが子供のためを思うなら、高校・大学への進学の可能性を考え、まずは、そちらを優先してお金を貯めるべきです。習い事は、さらに経済的に余裕がある場合に考えると良いでしょう。
送迎の問題をクリアしている
金銭面では大丈夫でも、習い事への「送迎」がネックとなる家庭も多いです。
シングルマザーは一家の大黒柱。正社員またはフルタイムで働いている人も多いでしょう。そのため、曜日・時間帯によっては、習い事への送迎ができない場合もあります。
シングルマザーが子供を習い事に通わせるには、以下の3つのいずれかを満たしているものにして下さい。
子供を習い事に通わせられる送迎の条件
- 送迎バスがある
- 子供が自分で歩いて行ける距離にある
- シングルマザーが送迎できる曜日・時間帯である
送迎バスがあったり、子供が自分で歩いて行ける距離にあったりする習い事なら、忙しいシングルマザーでも無理なく子供を通わせることができます。スイミング教室は、送迎バスを利用できるところが多いです。
また、シングルマザーが仕事をしていない曜日・時間帯に開催の習い事であれば、問題なく子供を送り迎えすることができます。
シングルマザーが子供を習い事に通わせるなら、上記の条件を満たしているものを選びましょう。
保護者が積極的に関わらなくて良い
野球やサッカーなど、子供をスポーツ教室に通わせる場合、必ず押さえておきたいのが「保護者の関わりの程度」です。習い事によっては、毎回のお茶の当番やテント張り、試合会場への送迎・付き添いなど、保護者が積極的に関わらなくてはならないものがあります。
子供のためとはいえ、仕事や家事、育児で忙しいシングルマザーが貴重な休日を子供の習い事に費やすのは、かなりつらいです。シングルマザーにも、ゆっくり休める時間は必要です。
子供をスポーツ教室に通わせるなら、保護者がどれくらい関わらねばならないのか、事前に確認しておきましょう。そして、できれば、保護者が積極的に関わらなくて良いものを選ぶようにすることをおすすめします。
習い事の代わりに公的機関が開催する教室も利用できる
経済的・時間的な理由から子供を習い事に通わせるのが難しくても、公的機関が開催する教室を利用できる場合もあります。
自治体によっては、子供向けにクッキング教室を開催したり、科学や工作教室を開いたりするなど、さまざまな催しを行っています。これらは土曜日か日曜日の半日程度の開催で、保護者の付き添いを必要とするものが多いです。参加費は、無料または材料費の数百円のみと手ごろ。習い事の代用として、利用を考えてみても良いかもしれません。
また、生活保護や児童扶養手当などを受給している家庭の小学生・中学生・高校生を対象とした学習支援教室を開催している自治体もあります。子供たちに勉強を教えてくれるのは、大学生や元教員の人たちです。学習支援教室への参加は無料です。私の住む自治体では、希望すれば、送迎も無料で行ってくれます。
このほか、熊本県などの自治体では、母子家庭が民間の塾を利用するときに月謝代を1~5割引にする制度を取り入れています。子供を塾に通わせたい場合、このような自治体の支援はとても助かりますね。
自治体が主催する教室・支援の情報は、子供が保育園や学校から持ち帰るプリントで得られることが多いです。または、自治体から自宅へ郵便で案内が届くこともあります。
子供を民営の習い事に通わせるのが難しい場合、公的機関の教室・制度の利用を考えてみても良いでしょう。
当サイトの管理人の子供が通った習い事は4つ
当サイトの管理人である私も、息子を習い事に通わせたことがあります。私は、未婚のシングルマザーです。小学3年生の息子とアパートで2人暮らしをしています。ここからは、私の息子が通った習い事のお話をします。
私の息子が今までに通った習い事は、全部で4つ。公営の教室も含みます。具体的には、次のとおりです。
月謝 | 開催日 | 通う手段 | 通ったきっかけ | 通った期間 | |
---|---|---|---|---|---|
ピアノ教室 | 約5,000円 | 土(隔週) | 車で送迎 | 私の希望 | 約1年 |
スポーツ教室 | 約5,000円 | 火(隔週) | 徒歩 | 息子の希望 | 約半年 |
科学教室 | 無料 | 土(1回/月) | 車で送迎 | 息子の希望 | 1年 |
宇宙教室 | 無料 | 土(1回/2ヵ月) | 車で送迎 | 息子の希望 | 1年 |
上記の習い事のうち、ピアノ・スポーツ教室は民営のものです。どちらも通っているうちに息子が飽きてしまい、半年または1年で退会となりました。
ピアノ教室の場合、月謝のほか、キーボード(楽器)の購入、また発表会への参加のために衣装と靴のレンタルが必要でした。キーボードは2万円ほど、衣装・靴のレンタル代は5千円ほどかかったと思います。スポーツ教室は、小学校の体育館で開催だったことから、息子が学童から一人で通うことができ、気楽でした。ドッジボールの購入に3,000円かかりました。
科学・宇宙教室は公営のものです。開催はもともと1年の期限付きであり、息子は楽しそうに通っていました。科学教室は、子供の送迎だけすればOK。そのため、私は、近くのスーパーで買い物して過ごすことができました。宇宙教室は保護者の付き添いが必要でしたが、親も楽しめる内容でした。
そして、4つの習い事を終えた現在、息子はどうしているかというと…新しく習い事に行く気は全くないようです。「ゲームをしている方が楽しい」「自分の時間がなくなるのは嫌」と言い、家でゴロゴロしています(苦笑) 習い事が息子に与えた影響も定かではなく、小学校における音楽・体育・理科の成績は、いたって普通の「B」です。
当サイトの管理人が息子の習い事を通して思ったこと
当サイトの管理人である私は、息子を実際に習い事に通わせてみた結果、「習い事に高い月謝を払うより、高校・大学への進学をまずは優先して考えるべき」と思うようになりました。
上述のとおり、学歴は子供の将来に大きく影響します。それに比べると、習い事が子供に与える影響は微々たるものです。少なくとも、私の息子の場合、目に見える変化はありませんでした…。
そこで、シングルマザーには、まずは子供を高校・大学への進学させることを第一に考え、貯金することをおすすめします。私をはじめ、シングルマザーが女手ひとつで高校・大学への進学に必要なお金を用意するのは大変なことです。子供が習い事に通うことを強く望むなら、費用や送迎の問題、保護者の関わりの程度を踏まえた上で通わせるか否か判断しましょう。
経済的に厳しい状態でも「子供を習い事に通わせてあげたい」とどうしても思う場合、転職するのも方法のひとつです。パートから正社員として、または正社員から正社員として、今より高い収入を得られる仕事に転職すれば、子供の願いを叶えてあげられるでしょう。
シングルマザーが正社員の転職をして経済的な余裕を手に入れるには、こちらをチェック
まとめ
子供を習い事に通わせるべきか、悩むシングルマザーは多いです。ただ、実際に子供を習い事に通わせている子育て世帯は、全体の半数ほどに留まります。
当サイトの管理人としては、シングルマザーには、高い月謝を払って子供を習い事に通わせるより、まずは高校・大学への進学を優先して考えることをおすすめします。子供が習い事に行くことを強く望むなら、費用や送迎の問題、保護者の関わりの程度を踏まえて可否を判断しましょう。
子供を習い事に通わせてあげるため、転職するのも方法のひとつです。正社員として今より高い収入を得られる仕事に転職すれば、経済的な理由から子供に習い事を諦めさせずに済むでしょう。