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面接は、書類選考・筆記試験を経てようやく掴んだチャンスです。面接の結果に、シングルマザー一家の生活がかかっています。となれば、何としても面接を突破し、採用につなげたいですよね。
そこで押えておきたいのが、面接における「マナー」です。面接でどんなに素晴らしい自己PRをしても、マナーから外れた行動をひとつするだけで、イメージが一気に悪くなることもあります。採用担当者に好印象を与えられるよう、面接はマナーをしっかり頭に入れた上で臨みましょう。
このページでは、シングルマザーが押えておくべき面接のマナーを解説します。
面接のマナーを守ることは「採用」への近道
面接は、マナーを守って臨むことが大切です。マナーを守ることで「採用」に一歩近づくことができます。
面接のマナーを守れない人では、採用後、社内外でトラブルを起こしかねません。採用担当者から「雇うにはリスクが大きい人物」との評価を受けやすいです。そのような人が面接に受かることはありません。
面接は、採用担当者から「この人なら、仕事を安心して任せられそう」と思ってもらえるよう、マナーを守って臨むようにして下さい。
ここからは、面接の具体的なマナーについてお話ししていきます。
面接会場には10~15分前を目安に到着しよう
面接会場には、面接の予定時間の10~15分前を目安に入るのがマナーです。そして、10~5分前には受付を済ませましょう。
受付が面接ギリギリの時間では、採用担当者から「時間の管理能力が低い」との評価を受けかねません。受け付けは、時間に余裕をもって済ませましょう。ただ、あまりに早く受付をするのもマイナスです。採用担当者は、面接の時間まで別の仕事をしています。予定より早く受付をすると、採用担当者を急かしてしまいます。
そこで、面接前は最寄りのカフェなどで過ごし、会場への到着時間を調整することをおすすめします。面接会場の中で時間を潰すのは控えてください。応募先の企業に対して大変失礼な行為です。
面接会場には10~15分前に入るよう、予定を組んで行動しましょう。
遅刻は厳禁! 子供の預け先を確保しておこう
面接に受かるには、当然ながら、遅刻・欠席は絶対に避けて下さい。面接に遅刻・欠席するようでは、採用担当者に「時間・体調の管理ができていない人」と思われても仕方ありません。入社への意欲も感じてもらえないでしょう。
面接に遅刻・欠席しないため、シングルマザーが必ずしておくべきは、子供の預け先の確保です。面接当日に子供が病気になっても対応できるように、実家や病児保育も視野に準備しておきましょう。
やむを得ず面接に遅刻・欠席する場合は、なるべく早く採用担当者に電話で連絡するようにして下さい。このとき、謝罪の気持ちをしっかり伝えることが大切です。
とはいえ、面接への遅刻・欠席は、基本的には厳禁です。無事採用となるよう、遅刻・欠席はしないようにして下さい。
受付ではシンプルに要件を伝えよう
受付では、シンプルに要件のみを伝えます。受付の人が聞き取りやすいように、大きめの声でゆっくり言うのがポイントです。
受付の人に待合室に案内されれば、末席に座り、姿勢を正して待ちます。このとき、周りをキョロキョロ見回したり、スマホを触ったりするのは控えましょう。落ち着きのない印象になってしまいます。
案内の人が現われたら、スッと立ち上がり、「本日○○時に面接の約束をさせていただきました○○と申します。よろしくお願いいたします」と言い、お辞儀をします。そして、面接室へと向かいます。
入室のマナーをまとめてみた
面接室に入るときは、ドアを3回ノックするのが一般的です。採用担当者に良い印象を与えられるよう、マナーを守って入室するようにして下さい。
とはいえ、面接が始まるにあたり、何をどうすれば良いかわからない人もいるでしょう。そこで、入室のマナーをまとめてみました。
入室のマナー
すること | 注意点 |
---|---|
① ドアを3回ノックする。 | 早すぎるノックは落ち着きのない印象になるため、ゆっくりするよう心がけよう。2回ノックは、空室を確認する場合のものなので避ける。 |
② 採用担当者から「お入り下さい」などの応答があれば、「失礼いたします」と言い入室する。 | 部屋の中の採用担当者に聞こえるよう、大きめの声でハッキリ言おう。 |
③ ドアを開けて入った後、再度「失礼いたします」といい、お辞儀をする。 | ドアノブが左側にある場合は右手で、右側にある場合は左手で開ける。必要によって、カバンは持ち替えよう。 |
④ ドアを閉める。 | ドアを閉めるときは、ドアを開けた手と逆側の手で静かに閉めること。採用担当者に完全に背を向けないよう気をつけよう。 |
⑤ 椅子の横に立ち、採用担当者に挨拶とお辞儀をする。「お座り下さい」との指示があれば、会釈をして椅子に座る。カバンは椅子の横に立てておく。 | 挨拶では「○○と申します。本日は、お忙しいところお時間を割いていただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします」と感謝の気持ちを添えると印象がアップ。 |
面接では、このような一連の流れで入室するようにして下さい。本番で頭が真っ白にならないよう、面接の前日までに、上記の一連の流れを繰り返し練習しておくことをおすすめします。何度も練習することで記憶が定着し、本番で思わぬミスを防ぐことができます。
面接は、入室のマナーをしっかり身につけた上で臨みましょう。
採用担当者に好印象を与える面接中の5つのマナー
採用担当者に好印象を与えるため、面接中にも気をつけたいマナーがあります。それは、次の5つです。
採用担当者に好印象を与える面接中の5つのマナー
- 普段より大きな声でゆっくり話す
- 敬語・丁寧語を使って話す
- 採用担当者の目を見て話す
- 姿勢を正す
- 自然な笑顔を心がける
それぞれについて詳しく解説します。
普段より大きな声でゆっくり話す
面接では、普段より大きな声でゆっくり話すようにして下さい。
声が小さかったり、話すペースが速かったりすると、せっかくの自己PRも採用担当者に正しく聞き取ってもらえません。話をしっかり伝えるべき面接の場で聞き取りにくい話し方をする応募者では、良い評価を受けることもできないでしょう。
面接では、採用担当者が聞き取りやすいよう、大きめの声でゆっくり話すようにして下さい。
敬語・丁寧語を使って話す
面接では、敬語・丁寧語を使って話しましょう。相手に失礼のないように話すのは、ビジネスにおいて必須のスキルです。面接では、次のことに気をつけて話しましょう。
面接で失礼のない話し方
- 「~です」「~ます」を使って話すこと。「ですぅ」などと、語尾は伸ばすのはNG。話し始めに「えっと」「あの~」などを付けるのも控えよう。
- 応募先の企業のことは「御社」と呼ぼう。「貴社」は、書類上で使う言葉。
- 自分のことは「わたくし」と言うのがベター。「わたくし」は、「わたし」より少し改まった丁寧な呼び方であり、好印象となりやすい。
また、コミュニケーションにおけるマナーとして、話は採用担当者が話し終えるのを待って始めるようにして下さい。話の途中で割りこむのは、とても失礼な行為です。採用担当者の話が終わってから1秒程度の間隔を空けて話し始めましょう。
面接では、適切な言葉と間のとり方に気をつけて下さい。
姿勢を正す
面接で良い評価を得るため、姿勢に気を配ることも大切です。
椅子の背もたれに背中を預けて仰け反った(のけぞった)姿勢は、完全にマナー違反です。背中を丸めた猫背の姿勢も良くありません。自信がない人、入社する意欲のない人といった印象になりやすいです。
面接では、椅子に深く腰を掛け、背筋をピンと伸ばし、背もたれにもたれないようにします。脚は正面で揃え、手は膝の上に重ねておきましょう。このような姿勢をとることで、礼儀正しく、やる気に溢れた印象にすることができます。
面接では、姿勢まで気を配るようにして下さい。
採用担当者の目を見て話す
面接では、必ず採用担当者の目を見て話すようにします。
相手の目を見て話をすることは、コミュニケーションの基本です。目は口ほどに物を言うともいいます。採用担当者の目を見て話し、目からも入社の熱意を伝えましょう。
採用担当者の話を聞くときも、目を見て適度にうなずいたり、「はい」と相づちを打ったりすることは大切です。採用担当者の目を見て話をし、話を聞くことで、「コミュニケーションをしっかりとれる人」と印象づけることができます。
面接では、採用担当者の目を必ず見るようにして下さい。
自然な笑顔を心がける
面接では、自然な笑顔でいることもとても重要です。
たしかに、面接で笑顔を作るのは難しいかもしれません。緊張すればするほど、顔はこわばります。ただ、表情で人の印象が決まるといっても過言ではありません。面接では、意識的に笑顔を作り、明るく親しみやすい人物であることをアピールすることも必要です。
そこで、面接に備えて、鏡を見て口角を少し上げる練習をしておくことをおすすめします。口角が少し上がっているだけで、表情を柔らかく見せることができます。また、面接で話す内容をあらかじめ準備しておくようにして下さい。そうすることで、採用担当者からの質問に対して気持ちにゆとりを持って答えられます。
面接では、自然な笑顔でいることを心がけましょう。
退室するときのマナー
面接もいよいよ終わり。最後まで気を抜かず、面接を好印象のまま締めくくりたいですよね。
退室するときのマナーは、次のとおりです。
退室するときのマナー
① 椅子に座ったまま、「本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました」と言い、お辞儀する。
② 椅子から立ち上がり、椅子の横で「失礼いたします」と言い、再度お辞儀をする。
③ ドアのところまで移動し、ドアを開ける前に面接官の方を向いて「失礼いたします」と一礼してから退室する。ドアを閉めるときは、採用担当者に背を向けないように気をつけよう。
面接の評価を台なしにすることのないよう、退室するときもマナーをしっかり守るようにして下さい。
応募先によっては、採用担当者や案内の人がエレベーターや建物の出入り口まで見送ってくれる場合もあります。その場合、別れる際に「ここで失礼いたします。本日はありがとうございました」と言い、お辞儀をします。エレベーターに乗車するときは、ドアが閉まるまでお辞儀の姿勢を続けましょう。
最後までマナーを守ることで、良い印象で面接を終わりにできます。
お礼メールを送って印象をアップさせよう
面接が終わったら、採用担当者にお礼メールを送ることをおすすめします。お礼メールを送ることも、ビジネスにおけるマナーのひとつです。お礼メールを送ることで、「ビジネスマナーが身についている人」として採用担当者に良い印象を与えられる可能性があります。
お礼メールは、1次面接、2次面接、最終面接など、面接を受ける度に送ります。面接の後、企業の営業時間内に送りましょう。遅くとも、面接の翌日までに送ります。
面接が終わってから時間が経てば経つほど、採用担当者の記憶は薄くなっていきます。また、企業によっては、採用の決定が面接当日または翌日に行われる可能性もあります。そのため、お礼メールは、面接が終わったら1秒でも早く送るようにしましょう。
ただ、いくら早く確実にお礼を伝えたいと思っても、採用担当者に電話をするのは止めて下さい。電話は、相手の時間を奪う行為です。電話をすることで、かえって印象を悪くしかねません。お礼はメールで伝えるようにして下さい。
お礼メールはシンプルにまとめよう
お礼メールは、短くシンプルにまとめます。要点がまとまっていない長いメールでは、忙しい採用担当者の負担になります。当然、良い印象は与えることはできません。
例えば、お礼メールは、次のような内容で送ります。
お礼メールの例
株式会社○○○
○○○部○○様
お世話になっております。本日、面接をしていただきました、○○(名前)と申します。お忙しい中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。以前より○○○(志望動機)と考えておりましたが、○○様のお話を伺うことによって、貴社の質の高いサービスや社員の皆様が生き生きと仕事に取り組まれている様子、貴社での活躍に必要なスキルについて理解でき、入社の意欲が一層高まりました。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、メールさせていただきました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
あなたの名前
メールアドレス
電話番号
メールの件名は、何のメールであるかが一瞬でわかるように「面接のお礼 ○○○(あなたの名前)」とします。
メールの本文には、面接のお礼の言葉のほか、面接の内容や入社への思いも添えると良いでしょう。そうすることで、採用担当者に応募者のことを思い出してもらうことができ、プラスの評価を得やすくなります。
メールをスマホから作成する場合は、改行のバランスに注意しましょう。スマホから送信したメールをパソコン上で確認すると、不自然なところで改行が入っていることがあります。また、本文中に「iPhoneから送信」などの初期設定が表示されないように修正しておきましょう。
お礼メールは、採用担当者が読みやすいように配慮して、シンプルにまとめるのがポイントです。
お礼メールは採用人数が少ない求人に効果的
お礼メールは、応募先によっては好印象につながらないことがあります。
採用の規模が大きい場合、応募者から届くお礼メールの数は当然多いです。そのため、採用担当者が一通一通に目を通すのは、難しい可能性が高いです。お礼メールを送ることで、「打算的」との評価を受けることもあります。
一方、採用人数が少ない場合は、メールを読んでもらいやすく、印象のアップにつながる可能性があります。
したがって、お礼メールは、応募先に応じて送ると良いでしょう。
まとめ
このページでは、シングルマザーが押えておくべき面接のマナーを解説しました。
面接で採用担当者に好印象を与えるため、入退室や面接中のマナーを守ることが大切です。マナーを守ることで、採用担当者から良い評価を受けることができます。
シングルマザーの場合、子供の急な病気で面接に遅刻・欠席しないよう、子供の預け先の確保も気をつけたいですね。
シングルマザーが無事応募先に採用してもらうため、面接におけるマナーはしっかり頭に入れておきましょう。