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シングルマザーが子供との生活に十分なお金を稼ぐには、正社員として働くことをおすすめします。
正社員であれば、非正規の正社員より収入が高く、社会保険などの面でも良い待遇を受けることができます。また、無期の雇用であることから、急に収入が途絶える心配はありません。
ただ、シングルマザーには、残業できる時間に制限があったり、土日・祝日の出勤が難しかったり、子供の病気のときに遅刻・早退・欠勤することがあったり、正社員としての就職・転職に不利となることが多いです。
そのようなシングルマザーが正社員として採用されるには、職務経歴書でしっかり自分をアピールすることが大切です。
このページでは、正社員を目指すシングルマザーが就職・転職を成功させるための職務経歴書の書き方についてお話しします。
職務経歴書とは
職務経歴書は、応募先の企業にとって自分が役に立つ人間であることをアピールためのツールです。
職務経歴書には、決まった書式はありません。そのため、企業のニーズや自分の強みに応じて、自分をアピールするのに最適な内容・形式で書くことができます。具体的には、今までの経験、身についているスキル、志望動機などを記載すると良いでしょう。
また、職務経歴書は、プレゼンテーション能力のアピールも兼ねています。見出しを付けたり、要約を載せたりして、採用担当者が読みやすいよう工夫することも大切です。
なお、職務経歴書は、パソコンで作成するのが一般的です。
パソコン操作は、多くの企業において欠かせないスキルです。パソコンで作成した職務経歴書を提出すれば、パソコンスキルのアピールになります。
また、一度、職務経歴書をパソコンで作成しておけば、次に作成する機会があった際、それをベースに作成することができます。
ただ、自宅にパソコンやプリンターがない場合もあるでしょう。
パソコンでの作成が難しい場合は、履歴書とセットで販売されている職務経歴書を利用することができます。
職務経歴書の具体的な書き方
職務経歴書として使用する用紙は、A4が一般的です。そして1~2枚、多くても3枚にまとめます。
上述の通り、職務経歴書は書式が決まっていません。ただ、一般的には、職務内容や資格、志望動機などを書くことが多いです。実際は、応募先の業種・職種や経験などに応じて自分の強みがしっかり伝わるように、適宜アレンジして書くと良いでしょう。
ここからは、職務経歴書の具体的な書き方についてみていきます。
要約
まず、職務経歴書の冒頭部分に、応募先の企業で活かせる経験と自分の強みを強調した要約を載せます。そうすれば、職務経歴書の始めの段階で、採用担当者の興味をグッと引きつけることができるでしょう。
なぜなら、採用担当者の関心は「応募者が企業の求める人材にマッチしているか」「企業の役に立つ人間か」にあるからです。
要約は、250文字程度を目安に書くと良いでしょう。
当サイトの管理人である私は、未婚のシングルマザーです。作業療法士として働いています。例えば、私が過去に作成した職務経歴書の冒頭部分は、以下のとおりです。
【要約】
私は、作業療法士として○年間病院にて勤務してまいりました。これまで、急性期、回復期、慢性期の患者様1,000人以上の治療を担当させていただきました。
今後、貴社にて、それらの経験を活かし、ご利用者様がご自宅で自分らしく生活していただくために最適な作業療法を実施してまいりたいと考えております。
※急性期は病気になってすぐの時期のこと、回復期は病気の回復が著しい時期のこと、慢性期とは病気になってしばらく経過した時期のことです。
※応募先の企業は、創立して間もなく、リハビリテーションの経験年数が少ないスタッフばかりのところでした。そこで、私の作業療法士としての経験を強みとしてアピールすることにしました。
このように、冒頭部分で、自分の強みのうち企業ニーズとマッチするところを簡潔にまとめて記載しておけば、採用担当者に興味をもって読み進めてもらうことができます。
職務内容
次に、職務内容を記載します。時系列順に記載すれば、業務の習熟の過程をわかりやすく伝えることができます。
職務内容には、企業名・配属部署、役職、勤務期間、業務内容、実績、アピールポイントを記載します。
アピールポイントでは、仕事での経験・身についたスキルのうち、応募先の企業で活かせるものを積極的に伝えましょう。採用担当者が読んだときに、採用後の働きぶりをイメージできるように書くと、採用のメリットを強く印象づけることができます。
例えば、私の職務経歴書の職務内容は、以下の通りです。
【職務内容】
・○○○病院(勤務期間:20○○年○月~20○○年○月)
資本金○○○○万円 従業員数○○名
業務内容:
主に、脳出血・脳梗塞の回復期の患者様に対して、作業療法を行っていました。
実績:
20○○年 ○○○○学会 ポスター発表
20○○年 ○○○○学会 症例報告
20○○年 ○○○○学会 研究発表
アピールポイント:
(1) 作業療法士としてさまざまな経験
年間約○名の患者様を担当させていただきました。
治療として、食事、整容、更衣、入浴、排泄など、日常生活活動の練習の他、患者様のニーズに応じて復学、復職を目指したものも行っていました。
具体的には、バスなど公共の交通機関の利用を含む通学の練習をしたり、回復の程度に併せて勉強の教材を提供したり、患者様の会社で退院後の業務内容を調整したり、実際にスーパーで買い物をする練習をしたりしました。
また、年間20~30名の方について、住宅改修のプランの立案をいたしました。
(2)実習生の指導経験
実習生の指導者として、1年間に3~4名ほどの学生を担当していました。
※職務内容の一部を抜粋して掲載しています。
このように、職務内容では、自分の経験・スキルの中から応募先の企業のニーズとマッチするもの、応募先の企業で役に立つものを積極的に伝えます。
なお、昇格の経験があれば、業務内容やアピールポイントに記載すると良いでしょう。
資格
資格には、応募先の企業で役に立つものを記載します。
特に、パソコンは、多くの企業において必須のスキルとなっています。そのため、特にパソコンの資格を持っていない場合でも「メールソフトを使ったメールの送受信」「パソコンでの家計管理」「年賀状作成」など、パソコンを使ってできることがあれば、書いておくことをおすすめします。
例えば、私の資格の欄は、以下のとおりです。
【資格】
作業療法士免許
AMPS(The Assessment of Motor and Process Skills)
普通自動車第一種運転免許
Word(文章入力が可能)
Excel(グラフ・図表の作成、統計処理が可能)
PowerPoint(プレゼン資料の作成が可能)
※AMPSとは、作業療法士の専門評価スキルのことです。
このように、パソコンの資格がなくても、パソコン操作でできることを具体的に書いておけば、実際のパソコンスキルを伝えることができます。採用担当者が読んで業務に支障がないことがわかれば、特に資格を持っていなくても、良い印象を与えることができます。
自己啓発
自主的に学んだことで応募先の企業の役に立つものがあれば、積極的に記載しましょう。ここに記載する内容は、勉強中のものでも問題ありません。記載することで、採用担当者に前向きで意欲的な姿勢をアピールすることができます。
例えば、英語の勉強中であれば、以下のように書くと良いでしょう。
【自己啓発】
TOEIC 英語の論文を読解するため、○○点を目指して通信教育にて勉強中
このように、勉強の目的も書き添えておくと、応募先の企業で具体的にどう役立つのかを伝えることができるでしょう。
志望動機
志望動機では、転職の経緯、応募先の企業への就職・転職を希望する理由を明確に記載します。さらに、就職・転職後の具体的な目標を書くことによって、採用担当者に採用のメリットをしっかりアピールすることができます。
例えば、私の場合、志望動機として以下のように書きました。
【志望動機】
私は、病院で作業療法士として勤務するうちに、「病院」という模擬的な環境ではなく、患者様が退院後に「実際に生活される場」で、その方の生活に真に役立つ作業療法を行いたいという思いが強くなり、転職を決意いたしました。
貴社の「本人と家族、関連職種と一丸になって、その人らしい生活の実現を目指す」という企業理念に強く共感し、ぜひ、貴社の作業療法士として活躍したいと考えております。
これまでの経験を活かしつつ、ご利用者様とそのご家族様、ケアマネージャーを始めとする関連職種の方々とひとつのチームになって密に情報交換を行い、ご利用者様の理想の生活を実現させるべく作業療法を実施して参ります。
志望動機が採用担当者の納得のいくものであり、就職・転職後の目標が企業のニーズと一致していれば、採用担当者に良い印象を与えることができるでしょう。
このように、職務経歴書を通してシングルマザーの強みや採用のメリットをアピールすることによって、正社員になれる可能性をグッと高めることができます。
職務経歴書は必ず提出すべき?
企業によっては、応募にあたり、履歴書のみの提出で良いところもあります。その場合、職務経歴書の提出は必要でしょうか。
実際、職務経歴書の作成には、時間と手間がかかります。
正社員としての就労経験がなかったり、応募する業界での就労が未経験だったり、就労にブランクがあったりすれば、敢えて職務経歴書を作成するメリットはないように思うかもしれません。
転職回数が多い場合、職務経歴書を作成することによって、却って転職回数が目立ち、採用担当者にマイナスの印象を与えるかもしれません。
たしかに、正社員としての採用は、経験者の方が有利な場合が多いです。
就労にブランクがある人を採用した場合は、「就労」に慣れるところから始めることになります。そのため、即戦力になるとは考えにくく、正社員としての採用はさらに厳しいでしょう。
また、正社員は「長期的な就労」が前提です。転職回数が多ければ、採用担当者が不安に思うのは当然です。
しかし、それらの情報は、職務経歴書の提出の有無に関わらず、履歴書を見ればわかります。
さらに、シングルマザーには、残業時間や出勤できる曜日など、育児のために就労上の制限がある場合が多いです。
そのため、シングルマザーが正社員になるには、採用担当者にそれらのマイナス要素を上回るメリットを十分に伝える必要があります。
履歴書は書式が決まっており、詳細を書くスペースがありません。シングルマザーが自分をしっかりアピールするには、職務経歴書を利用するのが最も有効です。
職務経歴書に記載する内容は、正社員のものでなくても問題ありません。
アルバイトやPTA、保育園の役員などの経験、そこで得たスキルのうち、応募先の企業のニーズとマッチするものがあれば、自分の強みとして十分利用することができます。
何も思いつかない場合、子育ての経験を通して、自分をアピールすることもできます。子育てを通して何を学び、何を身につけ、それを応募先の企業でどのように活かすことができるかを具体的に書くことで、子育ての経験も十分強みになり得ます。
例えば、「保育園の役員の経験を通して、幅広い年齢の人と円滑にコミュニケーションがとれるようになった」「子育てを通して、忍耐力が身についた」など、応募先の企業のニーズと結びつけて書くことによって、自分が企業にとって役立つ人間であることをアピールすることができます。
転職回数が多い場合、就労期間が短いアルバイトなどの職歴は、書かなくても問題ありません。そうすれば、転職回数を目立たなくすることができます。
ただ、職歴を省略すると、就労の空白期間ができます。そこで、面接を受ける際、あらかじめ「短いアルバイトなどは、記載を省略しています」と断っておけば、空白期間に対しての採用担当者の不安を払拭することができるでしょう。また、面接で指摘を受けた場合に備えて、あらかじめ説明内容を考えておくと良いでしょう。
また、上述したように、職務経歴書の冒頭で、応募先の企業で活かせるシングルマザーの経験と強みを強調した要約を書いておくのも有効です。そうすれば、採用担当者は、転職回数より職務内容の方に強い関心を持ちます。
その上で、職務経歴書の志望動機で、どのような考えをもとに転職を重ねてきたのか、なぜ応募先の企業に就職・転職することを臨むのかについて、採用担当者の納得がいくように書いておけば、転職回数は、まず問題視されないでしょう。
実際、当サイトの管理人である私は、過去に5回転職をしています。5回目の転職の際、職務経歴書では離職理由について一切触れず、自分の強みと応募先の企業に転職を希望する理由・背景を中心にアピールしました。
たしかに、面接の際、採用担当者から「転職が多いみたいだけど、大丈夫?」と1回確認を受けることはありました。
しかし、どのような考えのもとに転職を重ねてきたのか、なぜ今回転職を希望するのかを伝えたところ、「うちでは、ぜひ長く働いてもらいたい」と言ってもらうことができました。
このように、一見、職務経歴書を作成するメリットがない、もしくは却ってマイナスになるように思える場合でも、書き方を工夫することによって採用担当者にしっかり自分をアピールすることができ、良い印象をもってもらうことができます。
シングルマザーが正社員になるには、職務経歴書を活用することをおすすめします。
なお、応募の提出書類として職務経歴書が含まれていない場合、添え状や口頭で、敢えて提出する旨を伝えると良いでしょう。そうすれば、「募集要項をしっかり読んでいないのでは」との誤解を避けることができます。
シングルマザーが、採用担当者の心に響く職務経歴書を作成するには
職務経歴書で、応募先の企業にとって自分が役に立つ人間であることをアピールするには、応募先の企業の情報収集は必須です。
企業の理念や事業内容、求めている人材像などを正確に把握した上で、自分の今までの経験やスキルの中から企業のニーズにマッチするものを選び、「自分の強み」としてアピールすることが大切です。
ただ、シングルマザーは、仕事や育児、家事を全て自分ひとりでこなさねばならず、毎日忙しいです。応募先の企業について、じっくり調べる時間を作り出すのは厳しいかもしれません。また、自分では「自分の強み」を見つけることは難しいかもしれません。
そこで、おすすめなのが転職エージェントです。
転職エージェントとは、企業と求職者のマッチングを行う会社です。リクルートエージェント、マイナビエージェントなどが有名です。転職エージェントを利用すれば、シングルマザーに最適な企業を紹介してもらうことができ、就職・転職に向けて徹底的にサポートしてもらえます。
転職エージェントのサポートの中には、応募書類の添削サービスもあります。転職エージェントを利用すれば、職務経歴書について、転職のプロから添削してもらうことができます。
また、職務経歴書の作成にあたり、転職エージェントから応募先の企業の詳細情報を教えてもらったり、シングルマザーの強みを客観的な視点で見つけてもらったりすることもできます。自己PRの仕方や職務内容の書き方など、悩みを相談することもできます。
このような転職エージェントのサポートは、シングルマザーにとって、とても心強いでしょう。転職エージェントを利用して職務経歴書を作成すれば、応募先の企業にシングルマザーの強みや採用のメリットを効果的に伝えることができます。シングルマザーが自力で作成するより、正社員になれる可能性がグッと高い職務経歴書を作成できるでしょう。
なお、転職エージェントの全てのサービスは、無料で利用することができます。転職エージェントは、利用者が就職・転職した際に、成功報酬として企業から紹介料をもらっているからです。
シングルマザーが正社員になるため、採用担当者の心に響く職務経歴書を作成するには、転職エージェントを利用することをおすすめします。
まとめ
このページでは、シングルマザーが正社員として就職・転職するための職務経歴書の書き方についてお話ししました。
職務経歴書は、応募先の企業にとって自分が役に立つ人間であることをアピールためのツールです。職務経歴書をうまく活用することによって、応募先の企業に自分をしっかりアピールすることができます。
職務経歴書の作成にあたり、転職エージェントを利用する方法もあります。転職エージェントを利用すれば、転職のプロから無料で職務経歴書の添削を受けることができます。採用担当者の心に響く職務経歴書を作成することができ、シングルマザーが正社員になれる可能性はグッと高まります。
シングルマザーが正社員になるには、転職エージェントを利用して、応募先の企業に自分の強みと採用のメリットをしっかりアピールする職務経歴書を作成することをおすすめします。