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「母子家庭になる」と決めたとはいえ、子供が小さかったり、あなた自身が病弱だったりして、働きに出るのが難しい状況の人もいるでしょう。離婚してすぐは子供が心配だったり、職歴や年齢からなかなか雇ってもらえなかったりして、働こうにも働けない人もいるかもしれません。
そんなとき、ふと「仕事をしないで子供と生活していけないだろうか」といった思いが頭をよぎることもあるでしょう。
結論からいえば、児童扶養手当や児童手当、養育費・慰謝料、実家からの支援を受けることによって、シングルマザーが働かずに子供と生活することはできます。生活保護を受けるのも方法のひとつです。ただ、そうやって過ごせるのも一時だけ。いずれは働き始める必要があります。
このぺージでは、シングルマザーが働かないで子供と生活する方法を紹介します。
シングルマザーが働かないで子供と生活する方法は3つ
シングルマザーは一家の大黒柱。ただ、様々な理由から働きに出るのが難しい人もいるでしょう。
シングルマザーが働かずに生活する方法は3つあります。
シングルマザーが働かないで子供と生活する方法
- 児童扶養手当・児童手当・養育費・慰謝料をもらって生活する
- 実家に同居する
- 生活保護を受ける
これらの方法であれば、働きに出ることなく子供と生活することは可能です。ただ、そのような生活を長く続けることはできません。
では、それぞれの方法について詳しくみていきましょう。
方法① 児童扶養手当・児童手当、養育費・慰謝料をもらって生活する
まず、児童扶養手当・児童手当、養育費・慰謝料をもらって生活する方法についてです。これらを受給すれば、働きに出なくても子供と何とか暮らしていくことはできます。ただ、そのような生活をしていられるのも子供が大きくなるまでです。
ここで、児童扶養手当・児童手当、養育費・慰謝料について詳しくみていきます。
児童扶養手当・児童手当
児童扶養手当と児童手当は、それぞれ、子供が18・15歳になって初めて迎える3月まで受け取ることができます。
次に、それぞれの制度の内容を簡単にまとめてみました。
<児童扶養手当>
制度の目的 | ひとり親家庭の生活の安定と自立を促進し、子供の福祉の増進を図る |
---|---|
支給額 | 1人目の子供に対して全額支給で月額43,160円。2人目以降は加算あり |
受給できる期間 | 0~18歳になって初めて迎える3月まで |
受給条件 | 受給者と同居する親族などに対する所得制限あり (例:シングルマザーの扶養親族が2人の場合、シングルマザーの所得制限限度額は125万円。同居する親族などは312万円) |
<児童手当>
制度の目的 | 子供の健やかな成長を支援する |
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支給額 | 子供の年齢や人数に応じて、1人につき月額15,000~10,000円 |
受給できる期間 | 0~15歳になって初めて迎える3月まで |
受給条件 | 受給者に対する所得制限あり (例:シングルマザーの扶養親族が2人の場合、所得制限限度額は698万円) |
このように、児童扶養手当と児童手当は、働くのが難しかったり、十分な収入を得られなかったりするシングルマザーにとって、とても助かる制度です。節約に励むなら、これらの手当で生活費の3分の1以上を補うことができるでしょう。
ただ、児童扶養手当と児童手当を受け取れる期間には限りがあります。ずっともらい続けることはできません。
養育費・慰謝料
シングルマザーが働かずに生活するには、養育費・慰謝料も非常に重要です。節約に励み、公営住宅に住んだとしても、児童扶養手当・児童手当だけで生活していくことはできません。公営住宅とは、低収入の人向けに各自治体が安い家賃で貸し出している部屋のことです。
たしかに、養育費・慰謝料を十分に受け取れているシングルマザーは少ないです。例えば、平成28年度 全国ひとり親世帯等調査の結果をもとに、養育費の受給状況をみてみましょう。
養育費の平均は、月額43,707 円。ただ、図のとおり、養育費を受け取れていないシングルマザーが大半です。養育費の支払いが途絶えるケースもあります。
とはいえ、シングルマザーが働かないで子供と生活していくなら、養育費・慰謝料は欠かせません。相手に支払ってもらえるよう、ベストを尽くしましょう。
そして、養育費・慰謝料を受け取れることになっても、安心はできません。それらを頼ることなく生活できるよう、徐々に備えていくことも大切です。子供が成人すれば、多くの場合、養育費は受け取れなくなります。上述のとおり、途中で相手が養育費を払わなくなる可能性もあります。
このように、児童扶養手当・児童手当・養育費・慰謝料を頼れば、働かずに暮らしていくことはできます。ただ、シングルマザーは、遅くても子供が大きくなる頃までには働き始めねばなりません。
方法② 実家に同居する
実家に同居し、生活費の全般を助けてもらえれば、児童扶養手当、養育費・慰謝料がなくても、子供と何とか生活していくことはできます。実家に住む場合、児童扶養手当は、親や兄弟の所得が理由で受け取れなくなることが多いです。
しかし、実家からの援助も、長くは続かないと考えておきましょう。親もいずれは定年を迎えます。娘と孫の生活をいつまでも支えていくことはできません。また、ずっと経済的な援助を続けていては、自分たちの老後の備えをすることも難しくなります。
子供と生きていくため、実家に同居することを選んでも、シングルマザーは、少しずつ働くことを考えていきましょう。
方法③ 生活保護を受ける
養育費・慰謝料を支払ってもらえなかったり、実家から支援を受けることが難しかったりして、どうしても子供と生きていくのが難しい場合、生活保護を受けて生活していく方法もあります。
生活保護とは
生活保護とは、生活に困窮している人に対して必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立を促すことを目的とした制度。
生活保護を受給すれば、子供との生活費やアパートなどの家賃、教育・医療にかかるお金を含め、生活に必要な最低限の費用を支給してもらうことができます。
ただし、生活保護を受けられるのは、次の4つの活用を行っても生活が厳しい状況にある場合のみです。
生活保護の前提となる条件
- 資産の活用:預貯金、生活に使用していない土地・家屋などを売却し、生活費に充てる
- 能力の活用:能力に応じて、可能な限り働く
- あらゆるものの活用:年金や手当など、受給できる制度を活用する
- 扶養義務者の扶養:両親や兄弟、祖父母など、3親等までの親族から援助を受ける
生活保護は、これら全てを行っても、厚生労働大臣が定める基準で計算した最低限必要な生活費に満たない場合に受けることができます。
子供が小さかったり、シングルマザー自身が病気だったり、なかなか雇ってもらえなかったりして、生活の見通しがどうしても立たない場合、最後の命綱として生活保護があることを頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
子供と安心して生きていくため、なるべく早く働き始めよう
上述のとおり、各制度や養育費・慰謝料、実家からの援助、生活保護を受ければ、働かないで子供と生活していくことはできます。ただ、これらを頼りにずっと生活していくことはできません。子供と安心して生活していくため、シングルマザーには、なるべく早く働き始めることをおすすめします。
たしかに、児童扶養手当や生活保護を受けている場合、「働くなんて損」と思う人もいるでしょう。それらの制度では、働いて稼いだ分、支給額が減ってしまいます。所得が一定の金額に達すれば、支給は一切なくなります。
ただ、児童扶養手当や生活保護を受けるために働くことを抑えていては、子供と外食・旅行に行ったり、子供を大学に進学させたりする生活を手にすることはできません。老後の資金をつくるのも難しいでしょう。また、年齢を重ねるほど、就職・転職は難しくなります。多くの企業は、人材育成を理由に、34歳以下の若い人を優先的に採用する傾向にあります。
そのため、シングルマザーには、状況が整い次第、なるべく早く働き始めることをおすすめします。
シングルマザーは、転職サイト・転職エージェントを利用して仕事を探そう
シングルマザーの仕事探しで役に立つのが、転職サイトと転職エージェントです。
シングルマザーは、保育園や学童に子供を預けられる時間・曜日の範囲内で仕事を探さねばなりません。仕事の内容やパート・正社員といった雇用形態、必要な最低限の収入なども含めると、勤め先に求める条件は様々でしょう。
そこで、転職サイトと転職エージェントを利用すれば、あなたの希望にピッタリの仕事を見つけることができます。転職サイトでは、希望どおりの求人を一発で検索できます。転職エージェントでは、最適な求人を紹介してもらえます。
それぞれのサービス内容は、次のとおりです。
転職サイトとは
転職サイトとは、パート~正社員までの求人情報を掲載しているサイトのこと。膨大な求人から希望に合う条件のものを検索できる。転職サイトは、企業から求人の掲載料を得ているため、求職者は無料で利用できる。
転職エージェントとは
転職エージェントは、正社員の就職・転職を支援するサービス。転職のプロであるキャリアアドバイザーからマンツーマンで手厚いサポートを受けられる。希望の条件を伝えることで、最適な求人を紹介してもらうことが可能。転職エージェントも企業から紹介料を得ているため、求職者は無料で利用できる。
転職サイト、転職エージェントを利用すれば、あなたにとって働きやすい仕事を短時間で効率よく探すことができます。仕事探しから応募まで、ネットや電話を通して完結できることも大きなメリットです。公的な機関であるハローワークの場合、実際に利用するには施設に出向かねばなりません。
さらに、転職エージェントなら、応募書類の添削や面接対策、採用後の労働条件の交渉まで、徹底的にサポートしてもらえます。
シングルマザーが労力と時間をかけずにベストな仕事を見つけるなら、転職サイト・転職エージェントの利用がおすすめです。
まとめ
このページでは、シングルマザーが働かないで子供と生活する方法を紹介しました。
シングルマザーは、「児童扶養手当・児童手当・養育費・慰謝料をもらって生活する」「実家に同居する」「生活保護を受ける」ことによって、働かずに子供と暮らすことができます。
ただ、そのような生活を長く続けることはできません。経済的にゆとりのある生活を送ることもできないでしょう。子供を大学へ進学させてあげることも難しいです。
子供と笑顔で生きていくため、シングルマザーは、なるべく早く働き始めるようにして下さい。シングルマザーの仕事探しには、転職サイトと転職エージェントの利用がおすすめです。