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子供と生きていくには、働いてお金を稼がねばなりません。そこで、問題になるのが子供の預け先です。シングルマザーが仕事をするには、子供の安全の確保が必要です。子供を自宅に残して働きに出るわけにはいきません。
就学前の小さな子供の預け先には、認可保育園や認定こども園などがあります。これらの施設なら、最長19:30頃まで子供を預かってもらえます。さらに遅くまで残業をする場合は、ファミリー・サポート・センターやベビーシッターなどのサービスを利用すると良いでしょう。
このページでは、就学前の小さな子供の預け先についてお話しします。
※小学生の子供の預け先は、こちらのページをご覧ください。
平日の日中、就学前の小さな子供の預けられる5つの施設
まず、平日の日中、就学前の小さな子供を預けられる施設からみていきます。就学前の小さな子供の預け先として利用できる施設は、大きく分けると、次の表にある5つです。
子供の年齢 | 開園曜日・時間の目安 | 保育料 | |
---|---|---|---|
認可保育園 | 0~5歳 | 月~土(祝日除く) 7:00~19:30(延長保育を含む) |
0~2歳:住民税非課税世帯は無料 3~5歳:無料 延長保育:月額1,000円 |
認定こども園 | 同上 | 同上 | 同上 |
認可外保育園 | 同上 | 月~日(祝日含む) 7:30~20:00 |
0~2歳児:住民税非課税世帯は月額4.2万円まで無償 3~5歳児:月額3.7万円まで無償 |
幼稚園 | 3~5歳 | 月~金(祝日除く) 9:00~17:00(預かり保育を含む) |
通常の保育:月額25,700円まで無償 預かり保育は最大月額11,300円まで無償 |
地域型保育 | 0~2歳 | 月~土(祝日除く) 日中の8時間以上 |
住民税非課税世帯は無料 |
開園曜日・時間、保育料は、施設や自治体によって異なります。実際に利用する園を選ぶときは、しっかり確認するようにして下さいね。
では、それぞれの施設について、詳しくお話しします。
認可保育園
日中、就学前の子供を預けられる施設のうち、シングルマザーが最も利用しやすいのは認可保育園です。保育園は、親の仕事の都合で日中家庭での保育が難しい子供たちを預かる施設。認可保育園とは、次のような施設をいいます。
認可保育園とは
認可保育園とは、施設の面積や保育士の人数など、国が定める一定の基準を満たし、国の認可を受けた保育園です。
認可保育園の場合、子供が0~2歳で、住民税が非課税の世帯なら、保育料は無料です。住民税が非課税の世帯でも、シングルマザーの年収の平均200万円であることを考えると、保育料は月額1万円ほどが目安です。さらに、子供が兄弟で保育園に通う場合、2人目の子供の保育料は半額、3人目の子供は無料になります。延長保育の料金は、月額900円ほどです。
子供が3~5歳なら、兄弟の有無によらず、保育料は無料。認可保育園なら、保育料の負担をかなり抑えられます。
日中、シングルマザーが仕事をしている子供の預け先には、認可保育園の利用がおすすめです。
認定こども園
認定こども園は、日中の子供の預け先として認可保育園の次におすすめです。認定こども園も、認可保育園とほぼ同じ曜日・時間・料金で利用することができます。
ただ、認定保育園は、子供の保育を目的とした保育園と子供の教育を目的とした幼稚園の要素を兼ねそろえた施設です。教育を目的としている子供は15時ごろに帰宅します。家庭によって利用する目的や方法が異なるため、それが子供の友達づくりやママ友との付き合いに影響する部分もあるでしょう。
認可保育園が近所になかったり、定員がいっぱいだったりする場合、認定こども園の利用を考えてみて下さい。
認可外保育園、幼稚園、地域型保育
認可保育園・認定こども園への入園が難しい場合、認可外保育園や幼稚園、地域型保育を利用することもできます。これらの施設の場合、開所している曜日や時間、料金は、園や自治体によって大きく異なります。
認可外保育園とは、国が定める基準を満たしていない施設です。認可外保育園の場合、上の表にある補償を受けても、0~2歳児の保育料に2万円、3~5歳児の保育料に1万円ほどかかると考えておいて下さい。園によっては、比較的遅くまで子供を預かってもらえます。
幼稚園は、上述のとおり、子供の教育を目的としている施設です。幼稚園の場合、保育料は補償の範囲内に収まることがほとんど。ただ、制服や通園バックの購入、教育費などに別途お金がかかります。また、幼稚園は、閉所の時間が早めです。子供を預けられる時間が短いことに注意して下さい。
地域型保育は、19人以下の子供の保育を行う施設です。事業主の自宅を保育スペースに使用しているところもあり、家庭的な雰囲気が特徴です。地域型保育園で預かる子供は2歳まで。卒園後は、保育園や幼稚園、認定こども園を利用することになります。地域型保育の保育料は、住民税が非課税の世帯なら無料です。住民税が課税の世帯の場合、シングルマザーの年収200万円を基準にすると、月額1万円以下が目安です。
シングルマザーがこれらの施設を利用したり、補償を受けたりするには、まずは住んでいる自治体の窓口に相談・手続きに行きましょう。
シングルマザーが残業をしている間の小さな子供の預け先
シングルマザーが正社員で働くことを考えると、「残業できない」では困ることもあるでしょう。ここからは、シングルマザーが残業中の子供の預け先をみていきます。
結論から言えば、残業は、日中子供を預けている施設が閉所するまでに終わらせるのがベストです。日中利用している施設なら、急な残業でもそのまま子供を預かってもらえることがほとんどです。認可保育園、子供園では、延長保育を使えば、最長19:30頃まで子供を預かってもらえます。
施設の閉所までに残業が終わらない場合は、子供の預け先として次のサービスを利用できます。これらのサービスも、対象とする子供の年齢、開所曜日・時間、料金は、住んでいる自治体や会社によって大きく異なるため、気をつけて下さいね。
子供の年齢 | 利用できる曜日・時間 | 料金 | |
---|---|---|---|
ファミリー・サポート・センター | 0歳~小学生 | 月~日(祝日含む) 6:00~22:00 |
700~900円/時間 |
ベビーシッター | 0歳~中学生 | 月~日(祝日含む) 8:00~23:00 |
1,500円以上/時間 |
ホームヘルパー | 0歳~小学生 | 月~日(祝日含む) 7:00~21:00 |
0~1,000円/時間 |
トワイライトステイ | 2歳~小学生 | 月~土(祝日除く) 17:00~22:00 |
800~2,000円前後/回 |
シングルマザーにとって助かるのが、子供の送迎サービスです。これらのサービスでは、子供が日中利用していた保育園などへのお迎えに行ってもらうこともできます。シングルマザーは、残業を抜け出して子供を送迎する手間なく、集中して仕事に取り組めます。
ただ、実際に子供を預かってもらうには、いずれのサービスも事前の申し込みが必要です。急な残業には対応してもらえないので、気をつけて下さいね。
では、それぞれについて、詳しくみていきましょう。
ファミリー・サポート・センター
ファミリー・サポート・センターは、子育てについて「支援を受けたい人」に「支援したい人」を紹介することを活動としている公的な機関です。子育てを支援したい人(以下、援助会員という)は、ファミリー・サポート・センターが認める子育てに関する講義の受講を終えた一般の人です。
ファミリー・サポート・センターを利用するには、住んでいる自治体の窓口や社会福祉協議会で手続きを行います。すると、援助会員を紹介してもらえます。そして、援助会員と対面で打ち合わせを行い、実際に子供を預かってもらう流れとなります。
ファミリー・サポート・センターの利用料金は、1時間700~900円が目安です。ただ、住んでいる地域によっては、ひとり親家庭に対して、1か月1~3万円を上限に料金が半額になるなどの割引を実施しているところもあります。利用を申し込む際、確認してみると良いでしょう。
また、援助会員との打ち合わせの際には、安心して子供を預けられる相手か、しっかり見極めるようにして下さい。また、万が一に備えて、ファミリー・サポート・センターで加入している保険の内容も確認しておくと安心です。ファミリー・サポート・センターの援助会員は、「一般の人」であることを頭に入れた上で利用を決めましょう。
ベビーシッター
シングルマザーが残業をしている間、ベビーシッターに子供をみてもらう方法もあります。ベビーシッターは、保育士や幼稚園教諭、看護師の資格を持っている人を選ぶと安心です。ただ、ベビーシッターの料金は、1時間1,500円以上と高額です。
勤め先が「ベビーシッター派遣事業」に取り組んでいれば、割引券を利用して、料金の負担を軽くすることができます。ベビーシッター派遣事業とは、国と勤め先の会社が連携して、従業員のベビーシッターの利用料金を1回につき2,200円助成する制度です。
子供の預け先としてベビーシッターを利用する場合、まずは、勤め先の会社にベビーシッター派遣事業の取り組みについて確認してみましょう。そして、ベビーシッターの派遣会社の中から信頼できそうなところを選び、子供の保育を依頼するようにして下さい。
ホームヘルパー
住んでいる自治体によっては、「ひとり親家庭等ホームヘルプサービス」を実施しているところもあります。
この制度を利用すれば、シングルマザーの残業中、ホームヘルパーに子供をみてもらうことができます。料金は所得によって異なり、1時間0~1,000円ほどです。利用できる回数は、1か月12回以内など、自治体によって制限があります。
子供の預け先として、ひとり親家庭等ホームヘルプサービスを利用する場合、住んでいる自治体の窓口に相談に行きましょう。
トワイライトステイ
トワイライトステイは、親が仕事や病気などで夜間子供の保育ができない場合、乳児院や児童養護施設などで一時的に子供を預かってくれる子育て支援事業です。
トワイライトステイの料金は、利用1回につき800~2,000円前後。住民税が非課税の世帯や生活保護を受給している世帯、ひとり親家庭の場合は、割引料金で利用できることがあります。また、トワイライトステイを利用できる回数に制限を設けている自治体もあります。
ただ、トワイライトステイを利用する場合は、子供が落ち着いて過ごせる施設かどうか、自分の目でしっかりと確認して下さい。なぜなら、乳児院や児童養護施設などの施設は「親と一緒にいられない」「親から虐待を受けた」など、複雑な思いを抱えている子供たちが集団生活を送っている場だからです。
トワイライトステイを利用する場合も、住んでいる自治体の窓口で手続きを行います。
急な残業は、「ママ友」を頼るのも方法のひとつ
上述のとおり、急な残業で帰宅が遅くなる場合、子供を預かってくれるサービスはありません。いずれも、事前の申し込みが必要です。そこで、実家に頼ることができれば助かります。ただ、実家が遠かったり、親も働いていたりすれば、子供を預かってもらうことはできません。実家からのサポートなしの場合、最後の頼みの綱になるのが「ママ友」です。
たしかに、シングルマザーの場合、仕事や家事、育児に忙しく、ママ友を作っている余裕はありません。ただ、子供の友達のママなら接する機会も自然と多く、少なくとも「ちょっと仲の良い知り合い」の関係にはなれるでしょう。
急な残業でどうしようもないとき、ママ友に子供を預かってもらうのも方法のひとつです。お互いに連絡先を交換しておけば、いざというとき、頼ることができるでしょう。「子供の友達なら…」と引き受けてもらえることが多いです。ただ、やはり迷惑をかける行為であることは忘れないで下さい。ママ友への連絡は、最終手段として考えておきましょう。
このほか、日中、認可保育園や認定こども園を利用した後、残業中の子供の預け先として、認可外保育園を組み合わせて利用する方法もあります。認可外保育園の中には夜間まで開所しているところが多いです。ただ、認可外保育園の場合、シングルマザーが自分で子供を送迎する必要があるかもしれません。
このように、複数のサービスを組み合わせたり、ママ友と頼れる関係を築いたりすることによって、シングルマザーでも残業をすることができます。とはいえ、長時間の残業は、金銭的にも心身的にもかなりの負担がかかるもの。できれば、残業は、認可保育園や認定こども園が閉まるまでに終わらせられると良いでしょう。
シングルマザーが休日出勤しているときの小さな子供の預け先
勤め先によっては、土日・祝日も働かないといけないところもあります。シングルマザーがそのような職場で働く場合、休日の子供の預け先も確保しておかねばなりません。
土曜日であれば、認可保育園・認定こども園でも、半日または1日、子供を預けることは可能です。それ以外の日・祝日も子供を預ける必要があるなら、認可外保育園やファミリー・サポート・センター、ベビーシッター、ホームヘルパーを利用できます。
休日出勤も、複数の施設・サービスを組み合わせれば、なんとか乗り切ることができるでしょう。
残業・休日出勤なしの仕事をみつけるのも方法のひとつ
ここまで、シングルマザーが仕事をしている間の小さな子供の預け先についてお話ししてきました。複数の保育施設、サービスを利用すれば、残業・休日出勤がある職場でも、シングルマザーが働くことは十分可能です。
ただ、はじめから残業・休日出勤なしの職場で働くのも方法のひとつです。上述のとおり、複数の施設・サービスを利用すれば、その分お金がかかります。また、子供にとっても、自宅以外の場所であなた以外の人と過ごす時間が長いほど、かかる負担は増えます。
金銭面や子供のことを思えば、残業・休日出勤なしの職場で働くのが一番。子供は、小学校と同じ区域の保育園1か所に通わせてあげるのがベストです。保育園でできた友達と一緒に同じ学校に進学できるのは、子供にとって大きなメリットでしょう。
シングルマザーが「残業なし」「土日祝日休み」の好条件の会社で働くには、転職エージェント・転職サイトを利用して仕事を探すのがポイントです。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、転職のプロであるキャリアアドバイザーに求人探しから応募書類の添削、面接対策、採用後の労働条件の交渉に至る求職活動の一連をサポートしてもらえるサービスをいいます。
シングルマザーが正社員の転職を成功させるなら、転職のプロからサポートしてもらえる転職エージェントは欠かせないサービスです。転職エージェントを利用することによって、シングルマザーが「残業なし」「土日祝日休み」の正社員の仕事に就ける可能性はグッと高まります。
>>シングルマザーが残業・休日出勤なしの正社員の仕事に就くため、おすすめの転職エージェントはこちら
転職サイトとは
転職サイトとは、パートから正社員の求人情報を豊富に掲載しているサイトのことです。求職者は、希望の条件に絞って求人を検索し、応募することができます。
転職サイトは、毎日仕事や家事、育児にと忙しいシングルマザーが、効率よく「残業なし」「土日祝日休み」の仕事を自分で見つけるのに最適なサービスです。転職サイトの場合、シングルマザーが自力で転職活動をしなければならないものの、パート~正社員の求人の中から自分で仕事を選べる分、選択肢は広がるでしょう。
>>シングルマザーが残業・休日出勤なしのパート~正社員の仕事を探すため、おすすめの転職サイトはこちら
転職エージェント・転職サイトを利用して残業・休日出勤なしの仕事を見つけることも、ぜひ検討してみて下さい。
まとめ
このページでは、シングルマザーが仕事をしている間の小さな子供の預け先についてお話ししました。
シングルマザーが仕事をしている間の預け先には、認可保育園、認定こども園、認可外保育園などがあります。ファミリー・サポート・センター、ベビーシッター、ホームヘルパーなどを組み合わせて利用すれば、残業や休日出勤をすることもできるでしょう。ただ、複数のサービスを利用すれば、その分、お金がかかります。子供にとっても、負担は大きいでしょう。
そこで、「残業・休日出勤なし」の仕事に就くのも方法のひとつです。それには、転職エージェント・転職サイトの利用がおすすめ。転職エージェント・転職サイトを使って、あなたとお子さんにとって最善の勤め先を探してみてください。