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「頑張って働いているけれど、生活費が足りない。貯金を切り崩す毎日。もう後がない…」
そんな状況から抜け出すため、私たちシングルマザーの頭に思い浮かぶのは「資格を取ること」。
ただ、資格を取るには数万~数百万円の学費がかかります。
また、シングルマザーは一家の大黒柱。修学中とはいえ、稼ぎがなくなっては生活が成り立ちません。
そこで、頼りになるのが「自立支援教育訓練給付金制度」「高等職業訓練促進給付金制度」「高等職業訓練促進資金貸付金」といった公的な制度です。
これらを利用すれば、あなたの学費・生活費の問題は一気に解決です。
このページでは、シングルマザーの資格の取得を支援する3つの制度について解説します。ぜひ、参考にしてください。
目次
シングルマザーの資格の取得を支援する3つの制度
冒頭でお伝えしたとおり、シングルマザーの資格の取得を支援する公的な制度は、「自立支援教育訓練給付金制度」「高等職業訓練促進給付金制度」「高等職業訓練促進資金貸付金」の3つ。
資格の取得を目指すシングルマザーに対して、自立支援教育訓練給付金制度は学費、高等職業訓練促進給付金制度は修学中の生活費を補助。
高等職業訓練促進資金貸付金は、貸付により、養成学校に入学するとき、また就職するときの準備金を支援します。
これらの制度を駆使すれば、資格の取得も夢ではありません。
それぞれの制度について、詳しくみていきます。
自立支援教育訓練給付金制度
自立支援教育訓練給付金制度は、ひとり親家庭の母または父が資格を取るためにかかった経費の一部を支給する制度。
自立支援教育訓練給付金制度の概要は、次のとおりです。
自立支援教育訓練給付金制度
| 対象 | 20歳未満の子供を扶養する母子家庭の母または父子家庭の父 |
|---|---|
| 支給額 | 資格の取得のため、対象の養成講座を受けて修了した場合、経費の60%を支給。 ※ 雇用保険の一般教育訓練または特定一般教育訓練の対象の講座を受講した場合、支給額の上限は最大20万円。 ※ 雇用保険の専門実践教育訓練給付の対象の講座を受講した場合、支給額の上限は、修学年数×40万円、最大160万円。 ※雇用保険の専門実践教育訓練給付の対象の講座を受講し、修了後1年以内に資格を取得かつ就職した場合、支給が経費の60%から85%にアップ(支給額の上限は修業年数×60万円、最大240万円) ※ 経費の60%が1.2万円以下の場合は支給の対象外。 |
| 手続き | 受講前に都道府県の窓口に相談に行くこと |
自立支援教育訓練給付金制度では、資格を取るためにかかった経費の60~85%について支給を受けられます。
雇用保険の一般教育訓練または特定一般教育訓練の対象の講座は、介護福祉士実務者養成研修、介護職員初任者研修、税理士、 社会保険労務士、Webクリエイター、宅地建物取引士など。
雇用保険の専門実践教育訓練給付の対象の講座は、介護福祉士、看護師・准看護師、美容師、社会福祉士、 歯科衛生士、保育士、調理師などです。
自立支援教育訓練給付金制度を利用するには、受講前に都道府県の窓口に相談に行き、支給の対象となる講座として認めてもらうことが必要です。受講を始める前の月の15日までを目安にして下さい。

受講を始めてから相談に行っても受け付けてもらえません。必ず受講の前に行ってください
また、自立支援教育訓練給付金制度は、講座の修了後に支給となることも留意して下さい。一旦は学費を自腹で支払う必要があります。
とはいえ、学費について60~85%の補助を受けられるのは大きいです。支給を励みに資格の取得を目指しましょう。
高等職業訓練促進給付金制度
高等職業訓練促進給付金制度は、資格の取得のため、修学している期間中の生活費を援助する制度です。
その概要は、次のとおりです。
| 対象 | ・児童扶養手当の支給を受けているか、同等の所得水準のひとり親家庭の親 例:子供1人の場合、1年の収入が385万円未満受給中に所得水準を超えても1年間に限り支給を受け続けられる ・養成機関においての修業期間が6か月以上であり、対象の資格などの取得が見込まれる人。 ・仕事または育児と修業の両立が難しいと認められる人 |
|---|---|
| 支給額 | ・修業中、月額10万円((住民税課税世帯は月額70,500円) 最後の1年間は支給額を4万円増額 ・修業後、5万円を支給(住民税課税世帯は25,000円) |
| 手続き | 受講前に各自治体の窓口へ相談に行くこと |
高等職業訓練促進給付金制度の対象となるのは、教育訓練給付の対象講座を受講して取得する資格かつ6か月以上の修業が必要なもの。
例えば、看護師、准看護師、保育士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、調理師、製菓衛生師等の国家資格や、シスコシステムズ認定資格、LPI認定資格等のデジタル分野等の民間資格などです。
高等職業訓練促進給付金制度も、利用するには事前の相談が必要です。
高等職業訓練促進資金貸付金
高等職業訓練促進資金貸付金では、入学や就職の準備金の貸付を受けることができる制度。高等職業訓練促進給付金制度の利用している、または利用していた人が対象です。
その概要は次のとおりです。
| 対象 | 高等職業訓練促進給付金制度を受給している(していた)ひとり親家庭の親 |
|---|---|
| 支給額 | ・入学準備金 50万円以内 ・就職準備金 20万円以内 保証人がいる場合は無利子、保証人がいない場合は年1.0%の利子で貸付 |
| 手続き | 都道府県の窓口へ相談に行くこと |
高等職業訓練促進資金貸付金で貸付を受けられる金額は最大で合計70万円。保証人の有無によって利子が異なります。
養成機関を修了し、資格を取得した日から1年以内に就職、かつ貸付を受けていた都道府県で、取得した資格を使って5年間働き続ければ、返還は不要になります。
学費の用意が難しいなら、高等職業訓練促進資金貸付金を利用すると良いでしょう。
吹き出し:高等職業訓練促進資金貸付金を利用するだけでは厳しい場合、母子父子寡婦福祉資金の貸付も併用できます。母子父子寡婦福祉資金の貸付については、こちらで解説しています。
シングルマザーの資格取得を支援する制度について、よくある質問
ここまで、自立支援教育訓練給付金制度・高等職業訓練促進給付金制度・高等職業訓練促進資金貸付金について解説してきました。
ここからは、それぞれの制度について、よくある質問をまとめて掲載します。
制度は何回でも使えますか?
制度を利用できるのは、1人1回まで。
過去に利用していなくても、すでに対象となる講座で取得できる資格を持っている場合は対象外です。いずれも利用できません。
学校を休んだら、どうなりますか?
欠席するときは、速やかに学校へ連絡しましょう。学校は、あなたが制度を利用するにあたって出席状況の報告の役割を担っています。
学校を休んでも、あなたや子供の病気、子供の授業参観への参加など、やむを得ない理由の場合は、正当な欠席として認めてもらうことができます。
ただ、無断欠席は厳禁。支給の停止になりかねません。
また、その他の用事など、正当な理由でない欠席では、数によっては支給が停止になる可能性があります。
やむを得ない理由の場合を除き、欠席はしないようにしましょう。
吹き出し:どんな理由であれ、欠席は授業の遅れとなります。親子で体調に気をつけ、できる限り休まないようにしましょう。
退学や留年した場合はどうなりますか?
退学や留年の場合、制度を利用し続けることはできません。制度の利用は、滞りなく受講し修了することが条件です。
自立支援教育訓練給付金制度・高等職業訓練促進給付金制度による支給はストップ。それまでの支給に対しての返還は不要です。
高等職業訓練促進資金貸付金による貸付もストップ。それまで貸付を受けた分は返還が必要です。
退学や留年しないよう、日頃から計画を立てて勉学に励みましょう。
制度の併用はできますか?
自立支援教育訓練給付金制度・高等職業訓練促進給付金制度・高等職業訓練促進資金貸付金の併用は可能です。奨学金も利用できる場合があります。
ただ、雇用保険の失業給付など、生活費の補助を目的としたものと高等職業訓練促進給付金制度の併用はできません。
また、雇用保険の教育訓練給付金制度を利用できる場合は、自立支援教育訓練給付金制度から差額分の支給を受けます。
制度の利用について気になることがあれば、事前の相談の際にまとめて聞いておくことをおすすめします。
ひとり親家庭の自立支援プログラムは、年間3,000人前後が利用
では、実際、シングルマザーの資格の取得を支援する制度は、どれくらいの人が利用しているでしょうか。
こども家庭庁の「令和4年度 母子家庭の母及び父子家庭の父の自立支援施策の実施状況」によると、自立支援給付金事業などの自立支援プログラムを利用して就職に至った人は、全国で年間3,000人前後に昇ります。
| 自立支援プログラムを利用して就職に至った件数 | |
|---|---|
| 令和元年度 | 3,078件 |
| 令和2年度 | 2,963件 |
| 令和3年度 | 3,341件 |
| 令和4年度 | 3,409件 |
年間3,000人ものシングルマザーが利用している制度。資格を取るなら、あなたも利用しない手はありません。
制度を利用することで、あなたの経済的な負担はグッと軽くなります。あなたが資格の取得を目指しているなら、ぜひ、これらの制度を利用することをおすすめします。
まとめ
このページでは、シングルマザーが資格を取得するときに利用できる制度について解説しました。
制度を利用すれば、資格を取得するための学費や修学中の生活費の援助を受けることができます。
児童手当や児童扶養手当と合わせれば、シングルマザーの資格の取得も可能となり始めます。
手に職があれば、長期にわたって安心して暮らしていけます。資格を取るため、ぜひ、制度を利用することを考えてみて下さい。